レメディの使い方ABC

神経・感情からの不調:スタフィサグリア Staph.

2010-03-22

こんにちは、クラシカルホメオパシー京都の荻野千恵美です。

ホメオパスの仕事の中心は、クライアントさんの全体像に最も
類似したレメディを探し出し、その方をより健康的な方向へと導くことです。

でも、今はまだ、ホメオパシーというものがあまりにも知られていない状況。
ですから、啓蒙ということも、とても重要な仕事となります。

そのために、私たちは京都・大阪だけでなく、各地でもセルフケアコースを開催しています。

今は、北陸、岡山、名古屋、横浜。
今月、大阪北摂のコースが終わり、来月以降、新しく名張で始まることとなります。

今月終了した大阪北摂コースの会場は、大阪府豊能郡。
能勢妙見山の登山口にある住宅地です。
自然豊かな環境で、小学生のお子さんを育てているお母さんたちに10名集まって
いただきました。

各学年1クラスで、全校生徒100名に満たない小学校だそうですから、全体の一割強の方が、
レメディのキットを持って、ホメオパシーによる日常的な健康管理をすることを、勉強してくださったのです。
もし、これが日本中の平均的な数字になったら、私たちは、もっと健康的に、明るく暮らせるのに!と思います。

また、先日は名古屋で開催中のセルフケアコースに行って来ました。
こちらは、1年ほど前からCHKの野村ホメオパスが、自分のクライアントさんを対象に始めたコースです。
ただ、名古屋の皮膚科のクリニックと個人のお宅の2箇所を会場として交互に使っていましたので、
H.P.での公開はひかえてきました。
これからは、公開していく予定です。

名古屋のセルフケアコースを応援してくださっているお一人の方は、東海市のSさん。
マクロビオティクなどのお料理を教える方です。
食を通して健康を考えてこられた方ですが、ホメオパシーに出会い、ご自分やご家族、
愛犬の心と身体が、穏やかに伸びやかに自由になっていくのを体感されたそうです。
そして、その感動を自分のまわりの人に知ってもらいたいということで、ご自宅を
ホメオパシーのために開放してくださるようになりました。

Sさんのお宅はとっても素敵です。
炎が優しく揺れる暖炉のあるリビングからは、みごとな枝振りのやまももの老木を
中心としたお庭を、眺めることができます。
Sさんの趣味で、シックにまとめられた家具や食器。
個人のお家なんですが、私にはSさんを慕う人たちが集うエネルギースポットのように
感じられました。

もう一箇所のセルフケアコースの会場は、専門コース1期生の生徒さんであるYさんが、
昨秋開業された皮膚科のクリニックです。
www.myclinic.ne.jp/soraclinic/pc/clinic.html
名古屋市の瑞穂区役所のすぐそばです。

大きなガラスまどの広がる、明るい3階建てのビルの2階が、皮膚科・アレルギー科・漢方内科の「そらクリニック」。
その3階には、アロマセラピー、リフレクソロジー、心理カウンセリング、ホメオパシーを受けることのできる「にじフロア」。

患者さんの「病気」だけを見るのではなく、「その人を丸ごと」みて、自分で自分を
癒せる手助けしたいという診療スタイルのクリニックです。
医師のYさんを中心に、女性ばかり5名のチーム。
患者さんをしっかり受け止めてくれそうな頼もしさを感じました。

名古屋は、新しいクールがまもなく始まります。
ぜひ、お近くの方はいらしてくださいね。

それでは、始めましょう。

「セルフケアコース 神経・感情から起きる不調に適するレメディ」 その5

<スタフィサグリア> Staph.

原料は、キンポウゲ科の植物の種子であるスタフィサグリアの種子です。
この植物には、素敵な別名がたくさんあります。

一番ポピュラーなのが、デルフィニウム。
これは、ギリシャ語でイルカという意味があります。
この花の形がイルカの鼻に似ているという説。
また、この花のつぼみがイルカに似ているという説。
イルカと仲良しになった青年が、イルカを嫌う漁師たちを怒らせ、彼らに殺されてしまったという悲しい話もあります。
海に捨てられた青年の亡骸をイルカたちが岸に引き上げた場所に咲いたのが、この花なんだそうです。

また、日本では、飛燕草(ひえんそう)と呼ばれました。
この花が、燕の飛んでいる姿に似ていることから付けられたそうです。

中世ヨーロッパでは、ナイト・シュプールという名で呼ばれました。
騎士が馬にまたがるときにはいた、靴についていた金具の名前です。
その金具にこの花の姿が似ていたのだそうです。

イルカ、燕、騎士・・・なんだか、気品や気高さをイメージさせられます。

この花の姿も、すらりと背が高く、涼しげなブルー系の上品な花をつけます。
豪華なセレモニーに花を添えられるとき、一番高いところに生けられるそうです。

スタフィサグリアの原料となる、この花の種子は、昔から、下剤・嘔吐剤・歯痛・神経痛、そして「しらみの駆除剤」として使われてきました。

「しらみがわく・・・・」もし、そのようなことに出くわしたら、皆さんは、どんな気持ちになりますか?
これって、どういう出来事なんでしょうか?
しらみは、いつのまにか、知らないうちに、断わりもなく、私たちの頭皮に侵入してきます。
気がついて、「びっくり!」ですよね。
「なんて、無礼な。腹立たしい!」そんな気持ちになりませんか?

マテリアメディカ(薬効書)のスタフィサグリアのページをめくると、このレメディの中心テーマとして、INDIGNATIONという言葉が出てきます。
憤慨、怒り、義憤という意味です。
DIGNITY(尊厳)にINという接頭語が付いたものです。
尊厳を侵された事への怒りの感情。
大げさかもしれませんが、しらみがわくというのは、自分の大切な肉体に侵入されたともいえます。
そして、それにたいするやり場のない怒り。
こういった状況になってしまうことって、結構あると思います。

歯医者さんに行ったとき。
治療なので、仕方がないのですが、口を開けて医師になすがままにされたという気持ちになってしまうこと。

婦人科の内診を受けたときもそうだと思います。
それ以来の不調が起きた場合にとてもよいレメディです。

ハネムーン膀胱炎のレメディともいわれています。
愛する人との幸せな行為なんですが、心の深い部分では、侵入されたという怒りがある。

私の友人は、姑のちょっとした無神経な発言に傷ついてイライラした翌日、ものもらい
ができたときに、このレメディを飲んで、心身ともに、すごく楽になったそうです。
このレメディは、「嫁と姑のレメディ」というのを聞いたことがあります。
嫁という存在は、夫の家族から見れば、「侵入者」ともいえます。
主人の母は、もう10年以上まえに亡くなりました。
でも、思い出してみると、嫁としての私が感じた姑とは、やはり「侵入者」であったような・・・おかしいですね。

また、こういった状況は、個人のレベルだけにはとどまりません。
歴史上の人物にも、このレメディを象徴するような生涯を送った人がいます。
インドの建国の父、マハトマ・ガンジー。
彼の生きた時代は、インドはイギリスの植民地でした。

植民地というのは、よそ者に、力ずくで侵入され支配されているということです。
それに対して、ガンジーは、激しい怒りを持ちながらも、暴力には訴えませんでした。

無抵抗、不服従。

ガンジーは、スタフィサグリアだったと、インドのホメオパス・サンカランの本で読みました。

スタフィサグリアは、こういった高貴さと我慢強さを持っています。

スタフィサグリアの人は、とても抑制的であるがゆえに、その反動でしょうか、ADDICTION(耽溺)という側面も持っています。
食べ過ぎたり、飲みすぎたり。働きすぎたり。子供にかまいすぎたり。テレビをみすぎたり。

また、植物レメディらしく、敏感でもあります。
たばこの煙。触れられること。性的にも敏感だったりもします。

そして、「侵入」というテーマを持ちますから、虐待を受けたり、不妊手術を受けたりしたことにより、心に傷を負った動物たちにもよいレメディとなります。

「侵入」では、ありませんが、食べ物を受け入れたり、便や尿を排出したりする器官にも親和性を持つレメディで、「出口、入り口のレメディ」とも言われています。
スタフィサグリアを体質的に必要とする人は、歯、生殖器、泌尿器に問題を持ちやすい人が多いようです。

次回も、感情的にも、肉体的にも敏感な人にマッチする植物レメディについてご紹介します。
お楽しみに。