レメディの使い方ABC

ライコポディウム Lyc.

2008-5-29

こんにちは、CHK荻野千恵美です。
昨秋、「CHKクラシカルホメオパシー京都」を立ち上げて、活動の中心が今までの大阪から京都に移りました。
そのため、私たちの住まいも、思い切って兵庫県の伊丹市から京都の伏見区に移し、2ヶ月が過ぎました。
私自身は、神戸で生まれ育ち、結婚してからもずっと阪神間で暮らしてきたので、今回の引越しによって、初めて兵庫県を出ることになりました。
関西と言っても、神戸、大阪、京都とそれぞれにずいぶん土地のカラーは違います。
京都で暮らし始めて思うのは、歴史的な建造物だけでなく、人々の生活の端々に、時間の厚みのようなものを感じることです。
家の近くには、まだ賑わいの残る商店街があり、食卓に上るものもずいぶん変わってきました。
おなじみの店ができ、毎日そこのお勧めの食材と店主のアドバイスで、夕食のメニューを決めています。
たけのこ、わらび、山吹、たらの芽。
鱧、あなご、鰆、鯛、すずき。
食材に季節が入り、調理法はシンプルになりました。
時間のあるときは、近くの伏見城や明治天皇、昭憲皇太后の眠る桃山御陵。
桓武天皇陵に散歩に行きます。
塵ひとつなく、掃き清められた長い参道のまわりは、うっそうとした森。
こんなに便利な都会生活のできるところで、濃い緑の森林の空気が吸えるとは思っても見ませんでした。
今、私は、新しい環境からのプレゼントを楽しんでいるところです。
それでは、はじめましょう。

セルフケアコース2「根本体質レメディ」その7

<ライコポディウム Lyc.>

原料は、スギゴケの胞子です。
野菜のサルファといわれ、男性性を持ったレメディです。サルファのように、黄色い色をしています。
でも、こちらは植物。
今は、小さなシダ植物ですが、これは、進化の過程でこのような姿になったのです。
石炭紀、恐竜が闊歩していたころは、天をつく大木でした。
大きな身体をしていた恐竜は、滅びてしまいましたが、スギゴケは、身体を小さくして現在にまで生き延びました。
このように、ライコポディウムの人には、知恵があります。
でも、ビッグだったご先祖様のかつての栄光を気にしており、今の自分の存在をどこかなさけなく思っているようでもあります。

このレメデイの中心テーマは、「自信がない」です。
「自信がない」という人にもさまざまなタイプがありますが、ライコポディウムの場合は、こういった気持ちを隠そうとして逆に、傲慢な態度をとります。
でも、「自信がない」ので、威張り散らす相手は、たいていは部下だったり、家族だったり。
威張りやすい人にしか、偉そうにはしません。

ご先祖様のように、ビッグであらねばならないという意識が、深いところにあります。
マテリアメデイカ(薬効書)には、 INFLATION (エゴ、腹、胃) とあります。
INFLATION を辞書で引くと、膨張、得意、ぎょうぎょうしい。などとあります。
「ビッグでなければならない。でも自信がない。」という思いが、多少の無理をしてでもブランドものを身につけ、外車に乗り、美人の彼女を連れて歩くというようなことを彼にさせてしまうかもしれません。
人には見せないけれど、ものすごい努力をして、社会的にも高い地位についたりします。
INFLATIONは、精神だけでなく、身体にもその傾向が見られます。
洋ナシ体型。
お腹には、傲慢のガスがいっぱいで、オナラやゲップもよくします。
知性の人ですから、頭脳はもちろん「左脳型」。
身体は、それを反映してか、症状は右に出やすいです。
肩はなで肩で、手足はやや貧弱。
身体より、頭のほうが発達したタイプです。

ホメオパシーでは、相性のよいレメデイ同士をコンプリメンタリーレメディといいます。
ライコポディウムと相性のいいのが、プルサティラ。
ライコポディウムの男性が、プルサティラの女性と結婚した場合。
最初は、妻は、うつむきかげんで、かわいらしく、夫に従います。
ところが、子供がうまれ、月日がたつと根をしっかり張った妻に傲慢な夫もすっかり尻にしかれている。
でも、波風の立たない、平和な家庭。
みなさんのお近くにこのような、カップルはいませんか?