今月の活動

2014年7月授業(1年生)

7月26日(土)

荻野講師

先月に引き続き、今月も質疑応答から始めました。

質問と言うよりは、積極的な要望がたくさん出て来ました。
学年の垣根を超えるような学びの機会が欲しいなど、学ぶことへの貪欲さが感じられました。
講師としてもこういう気持ちを持った生徒さんがたくさん現れて来たことに大きな刺激を受けました。

その中で、ご自身や身の周りの方の健康上の悩みも質問として出してもらいましたので
ホメオパシー的にどう考えて行くかをレパートリーやマテリアメディカを開きながら、皆で一緒に進めて行きました。実践的で、具体的な授業になったと思います。

こういう内容を続けて行きたいとの要望が7期生のみなさん全体にあるようで、本当に頼もしく思いました。質問という形で、通信生にも参加してもらいながら、この時間を充実させて行きたいと思います。

野村講師

質疑応答の続きをした上で、今月のテーマ「全体像」についての講義をしました。

理論的にはとてもシンプルなものですが、より深く理解して頂くように実習を入れてみました。先月同様、3人1組での演習をしました。みなさん楽しそうにしていました。次第にコツをつかんでいるのが分かります。3人目は2人のやり取りの観察者になり、それがとても勉強になったようです。

「全体像」の重要性を理解してもらうつもりでしたが、様々な気づきがあったようです。相手のことを聞いて行く際に、偏見なく聞くにはどうしたらいいのか?など。

演習を終えてから、なぜ「全体像」が重要なのかを一人ずつ聞いてみました。とても良いお答えばかりでしたが、ある生徒さんが、こう言われました。

「全体像をみてもらうと『私』を見てくれてる感じがした」と。
そこから『私』という言葉について考えてみました。全体像をみることは『私』をみること。つまり個別化につながって行きます。

とても能動的かつ実践的な授業だったように思います。生徒さんが授業を作って行くとこのようになるのですね。

7月27日(日)

野村講師

今月のオルガノン学習は§5についてです。
この単元は、全体像を見ましょうというところです。昨日の全体像の授業と関連した部分です。
ここで、ハーネマンは急性病にしても慢性病にしても、悪化の要因となったものを知ることがレメディを見つけるのに役に立つ。その際、特に慢性病では生活環境なども含めて広く知っておく必要があると述べています。

オルガノン要約(抜粋)
§5 治癒のために役立つのは以下の2つである。
A)急性病を生じさせた誘因となる事実を知ること。
B)慢性病を生じさせた要因については、慢性マヤズムの根本原因を見つけるには、病の全体を見渡すことが大切である。
そしてその根本原因を見つけるには、患者に関するあらゆること(身体の特徴・精神・職業・生活習慣・人間関係・年齢・性生活など)を考慮すること。

荻野千恵美講師

今月のレメディ学習は、Bell. Rhus-t. Graph.の3つです。

クラシカルホメオパシー京都独自のレメディ学習は、症状の全体像からレメディをイメージして行く学習方法ですが、みなさんの想像力とパワーのおかげで、とてもビビッドなレメディ像が出て来て、皆で楽しんで学ぶことができました。

レメディ学習をした後には、レメディごとに重要な症状(ルーブリクス)を引く実践的な練習もしました。これを繰り返すことで、次第にホメオパシーの用語や道具にも慣れ親しむことになるでしょう。