今月の活動

2014年6月授業(3年生)

6月7日(土)

前半/荻野講師

先月のケース学習の後半から始めました。

先月は、皆でケースを読んで、そのクライアントの何が癒されるべきか?をみなでまとめるところまで進みました。

皆さんには、宿題として、各自でこのケースに最適なレメディを考えて来てもらいました。今月の授業の始めに、各自で考えたレメディとその選んだ理由を述べてもらいました。

皆さん、いずれも自分なりによく考えて来ていて、講師としても良い刺激を受けました。ケースを自力で考え抜くことから、次第に力が付いて行くでしょう。

今後も、こういう機会を増やして行こうと考えています。

後半/野村講師

前半のケース学習で選ばれたレメディはカーボン(炭素)系のレメディだったので、補足として、カーボン系のレメディグループに共通した症状に注目して、カーボン系の特徴を皆で考えて行きました。

3年生は、すでに元素周期律表の理解も出来ているので、カーボン(炭素)と塩素の比較をしながら、理解を深めてみました。

不思議なことですが、ホメオパシーの世界では、すべての元素にはテーマがあり、周期律表全体は、人間の成長発達段階との関連で意味付けられています。これは、オランダの世界的ホメオパスのショールテン氏が提唱した新しい観点ですが、現在のホメオパシーの世界基準になりつつあります。

その後、今月の本題のセルフケア(急性時に)でしばしば利用されるルーブリクス(ホメオパシーでの症状)についての演習をしました。

レパートリーを細かく見て行く地道な作業になりましたが、皆さんの集中力が途切れなかったのにビックリでした。この演習を続けることで高い実践力がつくと思います。今後も続けて行きます。

6月8日(日)

授業前には、生徒さんからのレメディ発表がありました。
ご自分が、ケース実習で迷いに迷ったレメディ~Nat-m.とNat-c.~の比較をした内容でした。2つのレメディはとてもよく似ていて、鑑別が難しいのですが、見極め方をよく理解されていました。同期の皆さんにも参考になったことでしょう。

荻野千恵美講師

今月のオルガノン学習は、§149~154です。ホメオパシー的見方でとても重要なところです。

今月のレメディ学習は、Mag-c. Cic. Caps.の3つです。
Mag-c.は、別名「孤児のレメディ」と呼ばれるものです。争いごとにとても敏感です。
例えば、孤児以外にも夫婦喧嘩の絶えない家庭で育った子供によくマッチしたりします。

Cic.は、セリ科の植物から出来ています。とても敏感で繊細なタイプで、人間関係がなかなかうまく行かない場合に考えてみると良いでしょう。

Caps.はナス科のトウガラシから出来るレメディです。ホームシックになりやすく、お酒と縁が深い方に適します

オルガノン要約(抜粋)

§149 医原病の影響は、非常に大きな悪影響を与える。
  A)薬物によるもの。激しく作用する薬物を長期に使用した時。
  B)鉱泉によるもの。不適切な鉱泉に行った時。

§150 短期に患者が気づいた軽い病的症状においては、食餌療法と生活習慣を 改善するだけで消失する病もある。

§151 病の全体像は重い症状だけでなく、軽い症状を含むこともある。

§152 急性病が悪化すれば際立った症状が現れるので、レメディを見つけやすい。

§153 SRP
SRP:際立った、まれな、特徴的な症状
SRPだけに目を向けても良い。
ありふれた症状は注目には値しない。特徴的な症状に注目すること!

§154 SRPが多く合致するなら、それは最適なレメディといえる。