今月の活動

2013年11月授業(3年生)

11月9日(土)荻野千恵美講師+荻野哲也講師

授業前に、生徒さんによるレメディ解説がありました。
ライコポディウムLyc.を取り上げてもらいました。(写真)

このレメディの原料は、ヒカゲノカズラというコケ植物から出来ています。

ヒカゲノカズラは、京都でもよく行われる神事にもよく登場します。昔から人の生活や文化と密接に関わってきた植物です。

そのような神事の写真を入り口にして解説が始まり、現在の同期生の皆さんのこのレメディへの理解について確認しながら、レメディ像について理解を深めて行きました。
とても良い講義の進め方に感心してしまいました。

今日の講義は、10月の国際セミナー復習と「2回目の処方について」です。
この「2回目の処方について」というテーマは、とても大切ですので3年次に2回の講義時間を設けています。今月は2回目です。

3年生の生徒さんへの課題は講師が指導しながらのセッションの実習(スーパーバイズ)です。
まずは皆さんの進捗を確認したところ、既に全員が何度かセッションを始めていました。とても意欲的で素晴らしいことです。

「2回目の処方について」の基本は、ケント哲学講義に詳しく述べられています。
ここに書かれていることが、欧州などで行われている世界のホメオパシーの基本です。
これが出来ることがプロになれるかどうかの分かれ目になる重要な単元です。
当然ですが、ホメオパスは、レメディの提案のしっぱなしはしません。
かならず、最初に提案したレメディがどうだったかをご本人に確認して行きます。それを踏まえて次を考えて行きます。この方法が世界の基本です。

このケント哲学講義の35講・36講を皆で精読して行き、質疑応答しながら理解を深めました。この単元に対応するオルガノンの該当箇所は、自宅学習としました。

その基本を踏まえた後、講師が代わり、具体的な演習の時間にしました。
すでに生徒さんたちが、実際にセッションの実習を進めていて、問題意識があったので、演習の講義の進行もとてもスムーズでした。

11月10日(日)野村講師

レメディ学習では、Chel. Crot-h. Podo. など肝臓疾患と関係の深いレメディたちとHep.を学びました。(写真はChel.クサノオウ)

今月は、肝臓疾患に焦点を当てて、解剖生理に関する映像も交えながら、それぞれのレメディが、全体像の中でどのように肝臓疾患と関わるのかを学んで行きました。

卒業を前に、実践的な内容にしましたが、それぞれのレメディイメージはいつものように豊かな内容で受けとめてもらえました。
3つのレメディが三界(植物・動物・鉱物)にまたがったのが良かったかも知れません。
特に、Chel.独特の即物的なレメディの感じが捉えられたようで良かったです。