今月の活動

2013年2月授業(1年生)

2月23日(土)荻野哲也講師

今月から、授業の最初に、生徒さん自身に、皆の前で、自分のお気に入りのレメディを1つ選んでもらい、その講義をして頂くことになりました。
これは、人に伝えることが一番自分の勉強になるからという理由から、生徒さん達から発案されたものです。1年生たちのその意欲には本当に驚かされます。

今月の授業は、レメディ学習の総まとめとポーテンタイゼイションを学びました。

まずは、質問を投げかけながら、ほぼ30個のレメディの特徴を確認して行きましたが、ほとんどの皆さんが、最後までついて来ました。
言葉としては同じ「恐怖心」という症状でもレメディによってどう違うのか?
それぞれのレメディの特徴を表わすRubrics(特徴的症状症状)は何か?あるいは、どんな点にとても感受性が強いのか?・・・等など、ドンドン質問して行きましたが、ドンドン着いて来るので、小休止を取ることも忘れてしまいました。

後半は、ホメオパシーの基本原理の中で、最も神秘的な「ポーテンタイゼーション」について講義をしました。観念論にならないように、出来るだけ身近な事例や経験を元にして理解を深めてもらいました。

オルガノン要約:§269 抜粋
§269 ダイナミックにポーテンタイズ(摩擦と震盪)することによって、原材料から内的な治癒力を取り出す。
(注1~4)ポーテンタイズとは物質内部に隠された特殊な治癒力を生み出し、促進させ、開示することであり、単に薄めることではない。

2月24日(日)荻野千恵美講師

いつものようにオルガノン学習から始めました。

今回は特に、「何が書いてありますか?」ではなくて「どう感じますか?」と問いかけてみました。
皆さんからは、自分の内的な感覚を積極的に話してくれたので、いつもに比べて、オルガノンへの理解が深まり、ハーネマンに対してより親近感を感じることが出来たように思いました。

生徒さんたちのリアクションは、様々でしたが・・・
・ここまで読みこんで来ると、オルガノン全体の構造が見え始めてきた。それはまるでベートーベンの「第九」のような印象を受けた。
・クリスチャンであったハーネマンのベースには、冷徹な科学者である以前に深い信仰心という背景が感じられる。
・オルガノンの記述は難しい言い回しが多く、ハーネマンは堅くて細かくて付き合いにくい人かと思ってたが、仲間を助けようという深い愛情・優しさが背景にある。

などの意見が出てきて、面白く感じました。

レメディ学習は、 Lach. Staph. Aur.の3つです。いずれも個性豊かでプライドを感じるレメディ達ですが、それぞれの質感は、かなり異なるものです。その違いを感じて頂きたいと願いながら、すすめました。

オルガノン要約:§47~51抜粋

§47 療法家がどんな種類のレメディを選ばなければならないかは、§46で述べたことよりも明白なものはない。

§48 自然の病であろうと、レメディであろうと、病に対して類似していて、且つ少し強いだけで治癒させることができる。=「自然法則」

§49 ホメオパシー的に治癒する病が自然界にもっとあれば、本物の自然治癒の例をもっと見ることができただろう。

§50 ホメオパシー的に利用できる自然界の病は、乾癬、麻疹、天然痘のようなものだけである。しかしこれらをホメオパシー的に使用することは難しく、むしろ危険ですらある。自然の病はレメディと違って投与量を微量にすることはできないからである。

§51 自然の病による治癒は偶然だが、人間は多くの自然物質からそれらを利用できる。 全ての自然の病に対してレメディは可能な限り様々に作用する。レメディのエネルギーは治療が終わったあとには生命エネルギーによって打ち負かされ、おのずから消失する。療法家は自然物質をポーテンタイズし、病よりもほんの少し強くなる程度まで投与量を減らすことができる。