今月の活動

2013年2月授業(2年生)

2月23日(土)荻野千恵美講師

2年次最後の授業にあたり、生徒さん全員がホメオパシー的観点という土台に立った意見を言えるようになってきたように思いました。2年間の勉強の蓄積が次第に自信につながった来たのかなと感じました。

今月のオルガノンは、§92~99を学びました。この単元は、慢性病に対する正確なケースの取り方に関するところです。
みなさん、セッションを受けた経験や個人的な人生経験をもとにして、かなり具体的な意見が出ました。しっかり理解が進んだように思いました。

レメディ学習はPsor. Lac-d. Lyss.の3つです。
今回もとても豊かなイメージがたくさん出て来て、レメディの質的な理解が出来たと思います。伝える講師側としても、それぞれのレメディのことが更によく理解できるようになりました。教えることが一番の学びになることに改めて気付かされました。

オルガノン要約:§92~99抜粋

§92 危険で一刻の猶予もない場合は、断薬して影響が消えるまで待ってはならない。そのときは薬の影響も含めた全体像をまとめそれに合ったレメディを使うこと。

§93 病がある注目すべき出来事によって引き起こされたのであれば、本人や家族から慎重に聞き出すことができるだろう。
(注)話したくない理由の場合もあるだろうから、言い回しには機転を利かせること。

§94 患者の生活環境の中に病を維持させるものがないか考慮すること。
(注)女性の場合、特に月経と心身との関係性に関して問診し忘れてはならない。
その具体的質問例。(長患いの時、患者は病的状態と健康状態の区分があいまい)

§95 たとえ患者にとってありふれた症状だとしても厳密に調べなければならない。慢性病の患者は、その状態に慣れすぎているため、それが病と関係するとは思いもよらないことがある。

§96 症状を誇張する患者もいる。
(注)これも特徴だということもできる。精神錯乱や仮病との分別が必要だが。

§97 逆に症状を控えめにあるいは曖昧に表現したりする患者もいる。

§98 患者の言葉は絶対的に信頼できるものである。周辺の情報は変化したり、間違いだったりするから、長患いの患者に対し、症状像を正確に捉えるには、用心深さ、観察力、慎重な問診、忍耐強さが要求される。

§99 急性の病気・症状は患者の記憶に鮮明に残っているので、それほど探求しなくても大部分話してくれる。

2月24日(日)野村潤平講師

講義の前に3年次から始まる「スーパーバイズ」(ケース実習)について、説明しました。質問も出て来て、皆さん、今からやる気満々のようです。

今月の前半は基本原理のおさらいをしました。

皆さん、よく理解されていますが、「説明を一般の人にできますか?」と投げかけて、個々人に具体的に説明してもらいました。そうすると皆さんとても難しく感じると言いだしました。そこで、その難しさはどこから来るのか?を考えてもらいました。
ホメオパシーの考え方は、世間の常識と真逆のものが多いから。ということが理解できたようです。
原理の話の最後にポーテンシー(潜在能力活性化)のことを解説しました。
健康度・自由度とポーテンシーとの関係性の観点から伝えたためか、皆さんよく理解してもらえたように思いました。

後半は、予期不安に悩む人のケース学習をしました。
ケースを受けとめてから、シングルレメディに至る流れを確かめながら、進めて行きました。何度も繰り返しているので随分と慣れて来たようです。