今月の活動

2012年4月講義(1年生)

4月28日(土)荻野講師

新入生の初めての授業です。

毎年経験しますが、講師としても最初は緊張しますから生徒の皆さんも多少の緊張感を持って受講されたのでしょう。
でも、最初から活発に発言や質問もあり、にぎやかで楽しいメンバーが揃ったと感じました。

講義内容は「ホメオパスになるために何を学ぶか?」と「健康と病気と症状について」です。特に健康観をしっかり持つことが、ホメオパシー理解への入り口になります。
ハーネマンが200年ほど前に著したオルガノンに沿って、健康と病気と症状というものへの理解を深めて行きました。

オルガノン要約(抜粋)
§3
療法家は次のことを明確に認識・知覚・洞察していなければならない。
これが出来る人=真の治療家(ホメオパス)
A)病気の認識と兆候の読み取り=個々の症例で何が療されるべきか?について
B)レメディの治癒力に関する知識=個々のレメディの治癒力について知る
C)レメディの選択と適用とその正しい投与法=投与方法について知る
D)治癒を妨げているものは何か。それらをどうすれば取り除けるのか。

§9
健康な状態においては、目には見えない生命エネルギーが物質的身体を完全で調和的に管理・統治・維持している。健康な人においては、その生命エネルギーによって、人生におけるより高邁(高次元)な目的のために健康な身体を道具として自由に使用することが可能となる。

4月29日(日)荻野千恵美講師

マテリアメディカの使い方とレメディの学び方について講義しました。

マテリアメディカは、レメディの解説書であり、ホメオパシーの基本です。
ここに記してある内容は健康な人の体験によって実証されたもの(プルービング/証明されたもの)しか載せてありません。

大変不思議なことですが、個々のレメディが適用できる症状の特徴は、元々の自然界の物質の持つ特徴と深く関連しています。それを理解して頂くために、今回は、Calc.Sulph.Phos.の3つのレメディについて、原物質から醸しだされる「質感(エネルギー的なもの)」を感じて頂きました。
原物質の実物や映像やイメージを眺めた上で、皆さんから出て来たエネルギー的特徴は、そのレメディの適応症状の特徴と重なりました。

ホメオパシーを学ぶことは、この自然界のあり方を学ぶことに似ています。生徒さんには、そのことをお伝えしたいと思いましたが、受けとめて頂けたようです。
(写真は恒例の新入生歓迎懇親会)