今月の活動

2011年10月国際セミナー(日本クラシカルホメオパシー協会主催)

国際セミナー10月8日~10日

今年度は、日本クラシカルホメオパシー協会主催の国際セミナーに、当校の生徒さん(在校生全員と卒業生の有志)が参加した。

何よりも素晴らしかったのは講師のJo先生の存在感である。

欧米(イギリスとアメリカ)で20年以上実践して来た人が持つ確かな自信ととても温かい人柄に、生徒全員が魅了された。生徒さんたちからの質問にも、丁寧に理解を確かめながら答える真摯な姿勢から、多くの生徒さん達が感銘を受けたと思う。

<1日目>
講義の導入は、ホメオパシーの歴史を通説しながら、特にマヤズムの理解への変遷の講義であった。このあたりは、ホメオパシーを学び始めた生徒にとって理解しづらいところであり、誤解も生みやすいところであるが、網羅的で分かりやすい講義であった。腑に落ちた生徒さんも多かったのではないだろうか。

次に、ある皮膚症状を持ったクライアントのケースを学んだ。セッションを通じてクライアントの子供時代からある一環した症状を的確にとらえ、その全体像にマッチしたたった一種類のレメディで、問題が解決出来たものである。悩んでいた皮膚症状が消えて行ったのはもちろんだが、人生全般の諸問題が解決してゆくプロセスを見せて頂いた。
このケースに対するアプローチは、クラシカルな手法を土台にして、ショールテンの周期律表を利用した方法を使ったものであった。

<2日目>
午前の講義は、質疑応答から始まった。ヒーリングクライシスについてなど基本的な質問にも丁寧に答えて頂いた。前日のケースの核心は、セッション中にクライアントが繰り返し述べた「どうしようもなく内気な性格」がレメディ選択の決め手になったことを再度解説してもらった。

この日の主講義は、Jo先生が、昔長期にわたって、非常に苦労した難病のクライアントとの物語であった。この講義を通じて、ケースマネージメントの難しさを経験させて頂けたと思う。内容は、先生ご自身の様々な判断ミスを含むもので、こういうリアルな話をセミナーで聞くとは、とても稀である。先生の謙虚さがにじみ出る素晴らしい講義だったと思う。

<3日目>
やはり午前は、質疑応答から始まった。前日のケースで使われたLMポーテンシーなどについて、図解も含めながら、分かりやすく説明して頂いた。また、鉱物レメディ特有の傾向について、あるいは三界の見極め方についてなど、多くの質問が出たが、いずれに対しても簡潔に答えて頂き生徒さんたちの満足感が伝わって来た。

この日の主講義は、「海のレメディ」であった。海は我々人間の故郷であり、生命体全体に深く関わる要素が多く含まれている。原初的、基本的生存、安全・依存、動く・隠れる、呼吸出来る・出来ない、関係性(人間関係)の問題・・など等、海に関する生命体共通のテーマを学んだ。
そこにある生命体は動物だけではなく、塩、海水なども含まれる。

初学者でもよく知っているレメディ~Calc.(牡蠣の殻から作られる)やSep.(イカスミ)などを基本にして、分かりやすくそして、とても興味深い講義であった。