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2016年6月授業報告(2年生~中級コース)

銅線

6月11日(土)12日(日)

今月は、「先月のレメディの復習」「オルガノン学習」「今月のレメディ学習」「基本原理~マヤズム概観」「古典的ケース学習」を学びました。

 
「今月のレメディ学習」

今月のレメディ学習は、Cupr.とVerat.でした。
いずれも少し地味な印象のレメディですが、古くから活用されて来たものです。特にこの2つのレメディは、かつて欧州でコレラが猛威を振るっていた時期に、ハーネマンが、素晴らしい実績をあげて、ハーネマンとホメオパシーの名声を高めたと言われている由緒あるものです。

Cupr.(銅)については、まずは銅製品などの画像の紹介から始めました。その特徴は綺麗で加工しやすく、熱や電気の伝導性に優れるという特徴があります。私たちは、貨幣、電線、調理道具、また合金として建築資材などとして目にします。

4月には「金」5月には「銀」との流れで学んで来ましたので、「周期律」での位置づけを確認してみました。この3つのオリンピックメダルの金属は、周期律では、いずれも11番目に縦に並んでいます。
ホメオパシーでは、鉱物(元素)のレメディを学ぶ時に、この周期律を参考に理解することがあります。オランダのホメオパス イアン・ショールテンが、20年以上前から周期律と鉱物レメディの関係性に注目し始めて以来、この観方考え方が世界中に広まりました。化学の専門家が聞いたら、一笑に付すかも知れませんが、ショールテンによれば、周期律は「人間の成長(発達)過程」を意味しているという考え方です。
それによれば、「銅」を必要とする人は、自分の役割(自分の家族や社会における課題)を果たし終て、今はそれを維持しようとする段階にいる位置づけになります。

古典的にも「銅」のレメディを必要とする人は、真面目で自己批判をしやすく内向的ですが、激しい感情をもっている人に適用されて来ました。この激しい感情を表に出さずにコントロールしがちになります。(強い緊張状態) 非常に責任感が強く,規則をしっかりと守るタイプですので他人が規則を無視するようなことがあれば怒り、規則に基づいて物事をコントロールしようとします。それはまるで警察官が法律を遵守し,他人を取り締まるかのようです。警察官のことを英語では、コッパー(銅のボタンをしている人)と呼びます。身体面では、過度の緊張や痙攣症状と関係します。

Verat.は、バイケイソウと呼ばれるユリ科の植物から調整されます。
自己肯定感が低いので、逆に自分を過大に見せたり、自分でもそう思いこみがちだったりします。自分や身内が失ってしまった社会的地位を取り戻すために色々な手段を使って行くところがあります。身体面では下痢と嘔吐のレメディとして、有名です。