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2016年7月授業報告(1年生~初級コース)

flowering Pulsatilla halleri

7月16日・17日

今月の授業は、「先月のレメディの復習」「オルガノン学習」「今月のレメディ学習」「ホメオパシー原理~全体像について」について、学びました。

 
「今月のレメディ学習」

今月は、Puls.Phos.Calc.を学びました。

いずれのレメディ学習も、映像や動画をたくさん見たり、実際の原物質に触ってもらいながら、それぞれのレメディの「質感」を肌で感じてもらいました。ホメオパシーのレメディは、私たち人間の存在とよく似ていて、エネルギー的な(波動的な)ものですから、「質感」の理解がとても大切です。

Puls.は、キンポウゲ科の植物アネモネから調整されるレメディです。
「ウインドフラワー(風の花)」という別名もある可愛い女性的な植物です。風にそよぐ可憐な花びらを持っていますがその根っこは結構しっかりと大地に張っています。
この植物の在り方が、そのままレメディの症状として表現されています。優柔不断で、泣いたり笑ったり、気持ちも感情の動きも変わりやすく、身体症状もコロコロと変わります。締め切った部屋が苦手で、すぐに窓を開けたくなります。

Phos.は、燐(リン)から調整されるレメディです。燐はこの世には単体では存在できません。化合物として存在します。特に酸素とすぐに結びつく物質で、私達が燐を目にするのは、燃焼時が多いのです。マッチ・花火・人魂などパッと燃えて、やがて消えて行くという「はかなさ」を持ち合わせています。
このレメディのテーマは、「Too Open~開き過ぎている」です。他者との交流が大好きで、交流がうまく行っている間は、光り輝くように明るい存在です。一旦交流がうまく行かなくなると暗く引きこもることもあるという特徴があります。身体的にも交流的(循環器)な部位に不調が起きやすく、呼吸器・循環器(血流)の症状が出やすくなります。登校拒否のお子さんにもよく利用されて来ました。

Calc.は牡蠣の殻から調整されるレメディです。牡蠣の生きざまがこのレメディの特徴そのものです。とても怖がりで防御的です。内的には、海水からコツコツと栄養を取り込んで、着実に成長して行きます。やや水っぽく、汗かきで、歯や骨などに問題のある子供に多く利用されて来ました。

原材料のイメージから、レメディの理解を進めて行くと、実際の人物と結びつけやすくなります。実際、授業中に、生徒さんたちは、身近にこれらのレメディにマッチしそうな人を何人か思い浮かべたようです。

レメディの勉強は、まさに自然界を学ぶことです。

 
「アクシデント」

16日(土)の授業が始まる際に、ある生徒さんが不調を訴えたので、皆で一緒に考えることにしました。本人に体調を話してもらい、皆でいくつか質問して行くと、中心的な不調は、頭痛とむくみと分かりました。その症状の全体に類似したレメディアイデアも生徒さんから提案して頂き、不調を訴えた生徒さんの了承を得て、そのレメディを1粒だけ飲んでもらいました。翌朝、本人に体調を確認してみると、むくみは即時なくなり、頭痛もやがて消えて行ったとのことでした。皆で実感した嘘のような本当の話です。