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2017年1月授業報告(2年生~中級コース)

ソクラテス画像1

今月の授業では、「先月学んだレメディの復習」「オルガノン学習§172-184」「今月のレメディ学習3つ」「古典的ケース学習」を学びました。
「今月のレメディ学習」

今月は2つの鉱物レメディ~Nat-c.Bar-c.と1つの植物レメディ~Con.を学びました。(写真は、ソクラテスの最期/Con.関係)

Nat-c.は、炭酸ナトリウムから調整されるレメディです。そのレメディ像がマテリアメディカを読んだだけでは、理解が難しいので、典型的な古典ケースを材料にして、そこからレメディ像を理解してもらいました。
その古典ケースにも表現されていましたが、Nat-c.の方は、とても音楽(音)に対して敏感です。特にピアノの音からの影響を受けやすく、それによって気分が悪くなったり、逆に良くなったりします。全般に敏感さが特徴で、音、日光や熱(熱中症の際、よく利用されます)に大きく影響されます。
身体面では消化器系が弱く、牛乳が苦手です。足首が弱い著名なレメディで、捻挫しやすいのも特徴です。精神面では、特定の人間が苦手になりやすく、例えば、内心、夫や家族がとても苦手で、人知れず我慢しているかも知れません。でも同時に、彼らに強く依存もしているので離れてしまうことは少ないでしょう。

Bar-c.は、炭酸バリウムから調整されるレメディです。このレメディも理解が難しいレメディですから、原材料の映像、いくつかの古典ケースの紹介をしながら、レメディ像の理解を進めて行きました。天然では毒重石として産出され、重く弱い毒性をもっていて、原材料の結晶の姿は水晶にも似ています。レメディ像としてもシリカSil.(水晶のレメディ)と似たところが多いレメディです。
特に子どもの遅い成長と、子どものようになった高齢者にマッチします。
精神面では、極端な自信のなさ。笑われることに敏感で、すごい恥ずかしがり。予期不安感が強く、些細なことにも優柔不断。・・・などが特徴です。
身体面では寒さに敏感で風邪をひきやすく、扁桃腺などの腺が腫れやすい傾向が見られます。

Con.は、セリ科の植物から調整されるレメディです。現物質はギリシャの哲学者ソクラテスの処刑に使われたものです。神経と筋肉に作用し、協調運動障害と麻痺を起こします。手足の先から、麻痺が始まり、ゆっくりと中枢にまで上がって来るような現れ方が特徴です。ソクラテスの最期を描いた良い映画があったので、そのシーンを見ながら、このレメディ特有の症状を伝えました。欧州では古くから高齢者、または早くに老けた人に活用されて来ました。現代では、腺の問題に使われています。女性では特に乳腺と卵巣が影響を受け、まるで石のような硬くなり、そこに塊があるような感覚の人に適しています。男性では、前立腺の硬化した状態の人に適しています。