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2017年2月授業報告(1年生~初級コース)

2月18日(土)19日(日)

今回は1年目最後の授業です。19日(日)には、北陸から授業見学の方が参加され、1年生の皆さんと一緒にグループワークなども体験して頂きました。

今月は「先月のレメディ復習」「特別講師によるケース学習」「動物のケース学習」「ホメオパシーにおける恐怖と妄想の意味について」「今月のレメディ学習(Calc-p.Tub.Tarent.)」を学びました。そして、最後に「修了式」をして、1年間の締めくくりをしました。

(画像は、幕末に活躍した坂本竜馬。レメディTub.との類似性が高い。このレメディの人は背中に濃い毛が生える症状を持ちます)


「動物のケース学習」

講師が、最近経験した老犬のケースについてシェアしながら、最適なレメディを一緒に考えて行きました。動物に対するホメオパシーの活用は、畜産やペット愛好の盛んな欧州ではかなり古くから利用されていて、多くの回復実績があります。
今回、一緒に考えて行ったのは、高齢のため?後足が立たなくなった犬のケースです。こういう場合も、アプローチの仕方は、人間と同じです。その犬の特徴的・個性的な症状や性向をとらえてゆきます。飼い主からそれを聞き取り、「全体像」にマッチした、ただ一種類のレメディを探して行きます。
とてもシンプルなケースですが、正確に全体像(病の核心)を捉えるには、コツがあります。ケース学習という経験の積み重ねによって、このコツはだれでも体得できます。
飼い主さんによれば、提案した一種類のレメディ数粒を与えた後に、この犬は、また自力で立ち上がれるようになったとのことです。

 

「ホメオパシーにおける恐怖と妄想の意味について」

ホメオパスがする質問内容で、最も大切なことの一つは「あなたが怖いものはなにですか?」という問いです。

ホメオパシー的な健康観では、健康とは自由度が高いことと考えます。逆に、病とは、不自由(心身全体)さのことです。1年生の最初で学んだこの考え方をもう一度確認してから、人の自由を制限するもの~恐怖・不安・妄想~を考えてみる時間にしました。

レメディ一つ一つにも、その恐怖の対象は、皆異なります。レパートリー(症状からレメディを探す検索辞書)をめくりながら、レメディごとの恐怖の対象を見て行きました。レパートリーによれば「一人でいること」が怖いレメディは・・・40個以上あります。
それぞれのレメディで、「一人でいること」の恐怖の質がすべて異なります。レメディごとにみな個性があります。例えば、アルセニカムArs.というレメディにマッチする人は、自分が持っているものを外の誰かから奪われるのではという恐怖心を常に持っています。ですから、「一人でいること」が非常に怖いのです。

同じ言葉で表現される「恐怖」でも、それを引き起こす背景・根元が違うのです。それを探って行くことで、一つ一つのレメディの本質が理解できるようになります。
個々のレメディの理解度が深まると、人間そのものへの観方も深まって行きます。

人間の探求・・・これがホメオパシーを学ぶ醍醐味です。

 

「特別講師によるケース学習」

CHK1期生卒業生で、当校の非常勤講師でもある服部講師に講義をしてもらいました。

最初にCHK卒業後の活動内容を紹介してもらいました。卒業後すぐに、自ら会社を立ち上げ、現在に至るまで、東京と京都の2地区を基軸に活動されています。東京では、かつてのクライアントさんが支援者になり、セッション場所の提供やクライアントのご紹介も受けているとのことです。
そして、ご自身が経験したケースをシェアしてもらい、皆で考えて行きました。これはとてもシンプルで分かりやすいケースで、1年生の最後の授業にふさわしいものでした。

授業後は、ランチタイムになり、近くの京町屋の和食屋で一緒に会食して、意見交換しました。お互いにとても楽しい時間になりました。

 

「初級コース修了式」

一人一人に、初級コースの修了証をお渡しし、一年間の感想と今後の抱負を語ってもらいました。共通していたことは、勉強勉強していなくて、楽しんでいるうちに一年が終わっていたというものでした。
講師としては、とてもうれしい言葉です。

来月3月11日・12日の「補講」のことを伝えて、今年度のすべての授業を終えました。