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2017年6月授業報告(1年生~初級コース)

Ign.2絵

6月24日(土)25日(日)

今月は、「先月のレメディの復習」「プルービング実習」「今月のレメディ学習3つ」「オルガノン学習§19~29」を学びました。(画像は、Ign.)

 

「プルービング実習(簡易)」

プルービング実習は、毎年この時期の恒例授業として今年も実施しました。ただ、口にするだけでなく、レメディ作りから参加してもらいながら、進めました。

ある原物質を乳鉢に入れて、ゴリゴリと摩擦を加え、水に溶かして母液を作ります。
その母液を10倍に薄める毎に、100回ずつ振盪(振り叩いて)して行きます。
これを5回繰り返したもの(10万分の1の濃度)を皆さんに一口ずつ口に含んでもらいました。
そして、30分程度、皆さん各自に現れた心身の変化について自己観察しました。
毎年、必ず起きて来ることですが、見ているととても興味深いです。

メンバーの一部の人達は、全体に調子が良くなります。この物質が持つ症状の全体に似ている人たちは健康度が増します。類似の法則が起きることが分かります。

一方、別の一部の人達は、色々な症状を出します。この物質が持つ症状の全体(レメディ)に似ていない人たちは、このレメディの症状を出すことが分かります。類似の法則は働かないからです。でもここで明確になった症状群が、レメディの効力としてマテリアメディカになるのです。

このプルービング実習の体験をすることで、ホメオパシーのことは、もちろんですが、そのレメディの効力がどのようなものなのか?が腑に落ちてきます。
いくら本を読んでも、偉い誰かの話をいくら聞いても分からないことが分かります。
プルービング実習直後に、このレメディのレメディ学習をして、土曜日の授業を終了しました。

翌日の日曜日には、このレメディと深く関係するレメディを2つ(Ign. Sep.)学びました。レメディ一つ一つを深く学ぶと同時に、似た傾向のものと関連づけて学ぶことで、個々のレメディイメージをより明確に自分のものにして頂きたいと思います。

ホメオパシーの創始者ハーネマンは、生涯にわたり、自らプルービングを体験し続けました。彼が、個々のレメディの隅から隅まで熟知していたのもうなづけます。そして、プルービング体験は、彼の健康度を高めることにもなりました。200年ほど前に88歳まで生きる方は稀でしたし、亡くなる直前まで仕事をしていた人はさらに稀だったことでしょう。