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2017年11月授業報告(1年生~初級コース)

thuj.画像小

11月25日・26日

今月は、「先月のレメディの復習」「基本原理/シングルレメディ・ミニマムドーズの原則」「オルガノン学習§61~70」「今月のレメディ学習Arg-n.Thuj.Carc.」を学びました。

(画像は、Thuj.~ニオイヒバ)
「基本原理/シングルレメディ・ミニマムドーズ」

「シングルレメディ・ミニマムドーズ」は、ホメオパシーの基本原則です。レメディは、一度に一種類だけを、必要最低限の頻度で使うという意味です。

ホメオパシーの創始者ハーネマンは、その著書『オルガノン』において、この基本原則を繰り返し繰り返し、述べています。

授業では、なぜ一種だけを使うのか?について、全員に述べて頂くことから始めました。
皆さん、ハーネマンの著作を読むまでもなく、それぞれにご自身の考え方を述べられました。ホメオパシーは全体像に対するものだから。プルービングは、一つ一つのレメディで実証するものだから、もし多種同時に使うのは非科学的だから。もし、良くなったとしても、2種以上を同時に使ったら、何が良かったのか分からないから。一人の人にとって病は一つしかないから。いずれも、素直で確かなお答えでした。
この日は、以前、当校の4年生のライブケース実習にクライアント役として参加され、初めてホメオパシー体験された方も授業参加されておられました。彼女はこう言われました「私は、ただ一種類のレメディをたった数粒使っただけで、それまで自分が抱えていた様々な身体の問題だけでなく、心の乱れも落ち着いてきています。」

全員がこのようにただ一種類のレメディをたった数粒使っただけで良い結果が出るわけではありません。何度も相談して、そのたびにレメディが変わって行くケースも少なくありません。ただ、その都度、一種類且つ必要最小限という原則に従わないと良い方向に向かっているのかどうか、見失うことになります。
いかなる問題解決も同時にすべてできないものです。混乱した問題に対して一つ一つ順序立てて向きあうことが、一番確実で、結局は近道なものでもあります。

また、クラシカルホメオパシーだからと言って、いかなる時もこの原則に縛られるわけではありません。緊急時には、時間を優先して多種同時に使う例外的な使い方をする事例もあります。講師からは、そういう例外的な経験もシェアしました。

 
(参考~オルガノン§273~275抜粋要約)

§273 二種類以上のレメディを一度に投与することは絶対にしてはならない。

§274 真の療法家は単一のレメディだけを投与すること。一つのレメディだけで十分治癒できる。二つ以上のレメディが人体にどのように作用するかは予想できない。そのようなことはプルービングとして確認されていないからである。

§275 適切なレメディとは、正しいレメディを選びと正しい投与量(ごく微量でよい)で使うことである。
正しく選ばれたレメディでも、その投与量(頻度)が多すぎると不必要で余計な影響が及ぶ。正しいレメディは身体のなかで最も感受性があり、既に自然の病から攻撃を受けたところに影響を及ぼすからである。