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2018年10月授業報告(2年生~中級コース)

10月20日(土)21日(日)

今月より編入生が加わりメンバーが増えたせいか、生徒さんからの発言も活発でした。
今月は「8月のレメディの復習(Coff.Iod.Naja.)」「オルガノン学習(§100~110)」「ケース学習」「今月のレメディ学習(Psor.Alum.Cocc.)」を学びました。(画像は.Alum.~アルミナボール)

授業前に、生徒さん各自から近況報告をして頂いているのですが、ある生徒さんは、9月の国際セミナーの講師:森井啓二先生からの刺激を受けて、レメディの原材料を調べる楽しみを見出し、今、自分が一番反応するレメディの原材料について研究したことをシェアしてくれました。その熱意に同期生たちも刺激を受けていました。

 
「今月のレメディ学習(Psor.Alum.Cocc.)」

生徒さんには、全員、事前に調べてきてもらった原材料情報をシェアしてもらってから、それぞれの授業に入りました。

Psor.は、皮膚病(疥癬)の患部から調整されたNosodes(ノソーズ)です。
皮膚症状に苦しむ人のためのレメディとして、古くから活用されて来ました。

典型的なタイプとしては、病的な顔色、やや汚い皮膚、悪臭のある分泌物が見られるのが特徴です。
身体面では、絶えず続く空腹感があり、寒さに弱く、寒さでの悪化傾向があります。
精神面では、悲観的で将来に望みが持てず、貧困や失敗を恐れています。全体として生命力全体が弱っているケースに適用されます。
また、PSORA(疥癬)マヤズムの核心に位置付けられたレメディでもあり、他のPSORAマヤズム系レメディの働きを後押しする役割をも果たす優れものです。

Alum.は、酸化アルミニウムから調整される鉱物レメディです。
酸化物のレメディを振り返るところから授業に入りました。酸化物のレメディに共通するのは衰弱です。(Ars.やSil.など)
アルミの鍋でアルツハイマーになりやすくなることで知られるように、このレメディは認知症的な症状によく活用されてきました。アルミニウムはすぐに酸化して、表面に膜を作る特性があります。それと似た感じで、Alum.を必要とする人も、外界の情報に対して、ハッキリと認識しにくい感じがあります。
精神的な鈍さが主症状です。特有の症状には、尖ったものやナイフへの恐れ、神経障害などがあります。その他には、精神と肉体全般におよぶ乾燥症状、腸が不活発なための便秘症状、が特徴的です。
また、特に、厳しい親から強い抑圧を受け続けたために、自我が混乱したり、希薄になっている子供に使われます。Alum.の原材料は粘土にも使われています。強い親や周りに自分を合わせて行くところが、原材料の持つ特性と類似しています。

Cocc.は、ツヅラフジから調整される植物レメディです。
セルフケアでは、乗り物酔い・看病疲れのレメディとして知られています。
このレメディに適する人は、精神的なストレスと睡眠不足から発症することが多く、感覚・思考・行動が鈍く、すべてがあまりにも遅い感じがします。感覚自体は敏感ですが、その神経反応が脳中枢に届くのが遅いため、スローな感じを受けます。時差ボケ・船酔い・車酔い・家族の心配からの不眠・麻痺・疲労に有効です。全体には、Caust.というレメディにも似ています。