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2018年11月授業報告(4年生~プロフェッショナルコース)

11月3日(土)4日(日)

今月は「先月のレメディの復習(Dulc.Lac-d.)」「メソドロジー(臓器に関係したレメディ)」「ケース学習(マヤズム傾向からケースを考える)」「今月のレメディ学習(Dros.Berb.)」「3回目の処方」について学びました。
(画像は、Dros.モウセンゴケ)

 

「ケース学習(マヤズム傾向からケースを考える)」

ホメオパシーの目的は、「シミリマムレメディ(最類似レメディ)」を提案して、病に苦しんでいるクライアントを健康な状態に導くことです。

ただ、複雑なケースになると、単純に症状の全体像を描くレパートライズを主体に置いた正攻法だけでは、シミリマムレメディが選べないことがあります。そんな時には、病全体の持つエネルギー傾向(マヤズム傾向)から、考えて行く方法を使うことがあります。

現代のクラシカルホメオパシーでは、しばしば、このマヤズム傾向を最適なレメディを探すための地図として活用します。

地図になる5つのマヤズム傾向には次のようなものがあります。

1.ソーラマヤズム=皮膚湿疹/欠乏・機能低下・でも希望はある
2.サイコシスマヤズム=イボ・良性腫瘍・尿道分泌物/過剰・機能亢進・弱さを隠蔽
3.シフィリスマヤズム=悪性疾患(潰瘍)/破壊・変性・絶望・自殺傾向
4.TBマヤズム=結核等の呼吸器疾患/活動過多・窒息感・変化への希求
5.キャンサーマヤズム=悪性腫瘍(癌)/完璧主義・強すぎる自己抑圧(コントロール)

ケース全体に流れるマヤズム傾向は、病の出方とクライアントが表現している性向・性格・生き方とリンクして、表現されています。

例えば、あるクライアントの病理が深く、しかも破壊的で悲観的な生き方・考えで生きているとしたら、シフィリスマヤズム傾向のエネルギーを持っていると考えます。当然ながらレメディも同じ傾向を持ったもの(例えば、Merc.やLach.等)から選ぶことになります。

卒業も間近に控えているタイミングですから、今回は、このような観点からのケース学習をしてみました。