お知らせ&更新情報

2018年11月授業報告(2年生~中級コース)

慢性病論英文小

11月17日(土)18日(日)

今月は、「先月のレメディの復習(Alum.Cocc.Psor.)」「オルガノン学習(§111~123)」「マヤズム概観(古典的マヤズムと現代マヤズム)」「今月のレメディ学習(Coloc.Ph-ac.Syph.)」を学びました。

(画像は、慢性病論)
「マヤズム概観(古典的マヤズムと現代マヤズム)」

ホメオパシーの創始者ハーネマンが提唱したマヤズム理論と、現代のホメオパシーで活用されているマヤズムとは、全く違うものとして理解しないと混乱が起きます。それで、古典的なマヤズムと現代のマヤズムは別のものであるという解説から始めました。

ホメオパシーの創始者ハーネマンは、ホメオパシーを実践し始めてしばらくのちに『慢性病論』という著作を通じて、慢性病への対処法を発表しました。

当初、ホメオパシーによって健康を取り戻したはずの人たちが、しばらくすると、また同じ様な不調を抱えて、やって来るようになりました。急性病は、ホメオパシーですぐに癒やすことができるけれど、その根っこにある慢性病を癒やさないと、いつまでも健康状態を得られないことに気づいたのです。彼は、この慢性病の研究に12年間を費やし、慢性病の土壌として、慢性マヤズム(病の素因・汚れ)があるという結論に至りました。
真の健康を取り戻すためには、この慢性マヤズムを癒やす必要がある。そう考えたハーネマンは、理論だけに留まることなく、マヤズムに対する専用レメディ(抗マヤズムレメディ)の研究までやり遂げ、その成果として『慢性病論』を著しました。

ホメオパシーを学ぶ者にとって、ハーネマンの著した『オルガノン』と『慢性病論』は、車の両輪のようなものです。

 

一方、現代のクラシカルホメオパシーの目的は、「シミリマムレメディ(最類似レメディ)」によって、慢性病に苦しんでいる人を健康な状態に導くことです。人それぞれに固有のマヤズム傾向があり、レメディ一つ一つにもマヤズム傾向があると考えます。このマヤズム傾向を手がかりに、シミリマムレメディをを探す「地図」として活用しています。

地図になるマヤズム傾向には、主に次のようなものがあります。

1.ソーラマヤズム=皮膚湿疹/欠乏・機能低下・でも希望はある
2.サイコシスマヤズム=イボ・良性腫瘍・尿道分泌物/過剰・機能亢進・弱さを隠蔽
3.シフィリスマヤズム=悪性疾患(潰瘍)/破壊・変性・絶望・自殺傾向
4.TBマヤズム=結核等の呼吸器疾患/活動過多・窒息感・変化への希求
5.キャンサーマヤズム=悪性腫瘍(癌)/完璧主義・強すぎる自己抑圧

マヤズム傾向を見るということは、その人の病の出方と彼の体質ばかりでなく内的なもの(性向・性格・生き方全体)との全体的な繋がりを見て行くことでもあります。

例えば、ある人の病理が深く、しかも破壊的で悲観的な生き方・考えで生きているとしたら、シフィリスマヤズム傾向のエネルギーを持っていると考えます。当然ながらレメディも同じ傾向(破壊的で悲観的な)を持ったもの(例えば、Merc.やLach.等)から選ぶことになります。

 
生徒さんたちからは、様々な疑問点が出てきました。こういう考え方に慣れてしまえば、さほど難しいものではありませんが、マヤズムの理解をするには、時間も実践経験も必要です。今後も折りに触れて、理解を深めて行こうと思います。