お知らせ&更新情報

2018年12月報告(プロフェッショナルコース~4年生)

12月1日(土)2日(日)

今月は、「先月のレメディ復習(Berb.Dros.)」「メソドロジー(身体的全体症状について)」「今月のレメディ学習(Choc.Caps.Crot-h.)」「古典的ケース学習」「2回目の処方が必要なケース学習」を学びました。(画像は、Caps./唐辛子)

 
「今月のレメディ学習(Choc.Caps.Crot-h.)」

Choc.はチョコレートから調整される植物レメディです。

簡単なプルービング実習として、講師も含めて全員でチョコレートを食べてみました。
皆さんがしばらくの間、口に含んでから出てきた言葉は・・・

全体には、太古の昔。遠い昔の記憶。情熱。熱帯。恐竜。カマキリ。カカオの産地の風景。植民地。晴れた天気。黒人。暖かい。誰もいない。
身体面では、汗ばむ。心臓がドキドキする。後頭部の熱感。頭痛。喉の渇き。
精神面では、家族のこと。落ち着く。幸せ。安心。分けてあげたい。濃厚。リッチ。贅沢。等など、色んなイメージが出てきました。

Choc.のレメディは、養育に関係した問題を持っている場合に活用されています。特に母や家族との関係から早すぎる離別の経験~親離れ・乳離れが早すぎたことから起きていると思われる不調を持った子供や対母親・対家族との関係が希薄な大人にも適する場合が見られます。

 
Caps.は、唐辛子から調整されるナス科の植物レメディです。
古典的なケースを材料にして、このレメディの質感を掴んで頂きました。
Caps.に適する人は、粘膜と骨、特に乳様突起(炎)の症状が顕著な場合に考えてみるレメディです。粘膜は、黒っぽく、赤く、スポンジのようになります、または血液の混じった粘液を惨出します。痛みは、焼けるようなひりひりするような刺激性があるもので、窒息しそうで、糸のようで、冷水によって悪化する傾向があります。ひりひりする感覚と収縮感が見られ、線維が弛緩し、弱く怠惰で、不精な太り気味の人や、赤い顔で、不器用で、ぎこちない、そして不潔な性質の人に適合します。彼は、身体的に激しい活動は好まず、自分の日課以外のことをすることを嫌い、ホームシックになりがちです。頭脳労働や貧困生活で、生命力を使い果たしたような高齢者にも向いています。そういう方の生体反応は弱く、寒さを嫌がります。何度も禁酒しようとする人であるかも知れません。
最後に、同じホームシックで有名なCarb-an.(動物炭)のレメディもご紹介しました。

 
Crot-h.は、ガラガラヘビから調整される動物レメディです。
このレメディも古典的ケースを材料にして、レメディの質感を掴んで頂きました。

Crot-h.は、著名なLach.と全体的な症状は似ていますが、Lach.とは逆の右側に症状を持ちやすく、不活発でふさぎ込みがちです。健忘症に陥りがちで、自宅近くで道に迷うという不思議な症状があります。家族の問題を抱えていることが多く、家や家族のそばにいても安全を感じることが出来ません。家族から裏切られる、家族の犠牲になっているという思い込みすらあるかも知れません。
身体面では、開口部からの出血など深刻な症状(敗血症・脳卒中・心臓発作など)による全身虚弱の場合に適しています。黄熱病的な症状にも良いレメディとして知られています。