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2019年1月授業報告(4年生~プロフェショナルコース)

ノーベル

1月5日(土)6日(日)

今月は、「先月のレメディの復習(Choc.Caps.Crot-h.)」「ホメオパシー方法論(レパートライズ/症状の類似)」「今月のレメディ学習(Glon.Nux-m.)」「ケース学習(2回目の処方について)」「古典的ケース学習(3題)」

(画像は、Glon.~ニトログリセリン/ノーベル)

 

「今月のレメディ学習(Glon.Nux-m.)」

Glon.は、ニトログリセリンから調整される鉱物レメディです。元々は、ダイナマイトの原料として有名ですが、現代医療でも狭心症の特効薬です。
ホメオパシーのGlon.は、もっと幅広い状態に活用されてきました。

授業では、生徒さん皆さんから、原料情報について発表してもらいましたが、とても面白いことが分かりました。昔、ダイナマイト工場で働く心臓の悪い労働者が、工場に勤めに出ると心臓の症状が緩和して、工場から離れると症状が悪化したことから、ニトログリセリンが心臓症状に影響を与えることが、分かったようです。そのことから、仕事を始める直前の月曜日は、ブルーマンデー(憂鬱な月曜日)と呼ぶようになったとのこと。

Glon.は、昔から循環系の問題とズキズキする頭痛を伴う熱中症に使われて来ました。
循環系では、血管の拍動・沸騰的症状、不規則なうっ血、血液の上昇や全身の拍動やしびれを伴う症状に適しています。
精神面では、よく知っている通りで道に迷うという風変わりな症状が有名です。もしかすると記憶も爆発してしまうからかも知れません。
レメディとしての全体像は、Bell.やArg-n.に似ています。

最後に、Glon.が有効だった古典的ケースを紹介して、授業を終えました。
Nux-m.は、ナツメグから調整される植物レメディです。
このレメディは、シェーグレン症候群的な症状に適するレメディです。目の粘膜や口内が乾きやすい(でも、喉は渇かない)という特徴的な症状があります。

内面的には、感情の起伏が激しく大げさに反応したり過度に興奮する傾向があります。何にでもクスクス笑ってしまうことがあり、また、今いる世界があたかも夢のように感じたり、時間や空間の感覚が歪んでいるように感じることもあります。千里眼的なことを言うことがありますが、本人はあまり意識していないかも知れません。日中に強い眠気の来ることがあります。特に子供や年配の女性に効果的なレメディです。

最後に、Nux-m.の古典的ケースについて学びましたが、講師からは、四大元素の観点からも解説してみました。そのケースでは、「土と水の要素が強く見られ、熱が足りないために(寒がり)、土が乾燥している」という分析をしてみました。

 

「古典的ケース学習(3題)」

正確に症状をとらえさえすれば、自ずから最適レメディが出てくるような内容で、実践で使えそうなものを選びました。
急性の下痢のケース。皮膚疾患のケース。膀胱炎のケース。の3題です。
ケースごとに一つ一つ丁寧に、重要な症状を選んで、全体像を見て行きました。
スラスラと出来て、卒業間近の生徒さんたちにとっては、自信が持って頂けたと思います。