今月の活動

2014年12月授業(2年生)

ハーネマン

12月13日(土)

野村講師

今日は、プルービング実習をしました。

プルービングとは、ホメオパシーの裏付け(土台)になるものです。

自然界のものを薄めに薄めて摩擦を加えたら自然に「レメディ」になると勘違いしている方がおられますが、ホメオパシーの土台はそういう根拠の薄いものではありません。

レメディとして利用するには、前提として何人もの健康な人間に摂ってもらい、心身にどのような変化が起きるのか?を実証します。その実証データが、ホメオパシーのマテリアメディカです。ホメオパシーが始まって、200年以上経ちますが、この実証が基本になって世界中で発展してきました。100年前は、アメリカが世界のホメオパシーの最先進国でした。

この実証のプロセスを経験してもらうのが、この授業の目的です。
プルービングの意味あいが分かることで、ホメオパシーの様々なことをさらに深く理解できるようになります。
今回は、2年生だけでなく、他の学年の生徒さんにも参加して頂き、皆で、自分に何が起きたのかをシェアしました。
結果的に、皆が共通的に経験したものがマテリアメディカに記してあることとほぼ一致しました。

ホメオパシーを学ぶ際、このことを身を持って知ることが大切です。

2年生は、昨年もこの授業を受けていますが、チャンスがあれば何度も経験すると良いと思います。ホメオパシーは実証的な経験科学ですからプルービングの経験を重ねるほど、ホメオパシーの真実を体得できるでしょう。
後半には、ある生徒さんが知人の方から聞いてきたケース(夏の宿題の1つ)について
シェアしてもらいました。それを皆で考えて行きました。
まずは、その人の何が癒されるべきかを考え、そのケース全体にマッチしたシングルレメディ(全体にマッチする1つのレメディ)を探して行きました。とても実践的な勉強になったと思います。
この2年生のクラスは、お互いの勉強の成果を互いにシェアして行こうとする姿勢が強く、日ごろから、連絡を取り合ってよく勉強されています。2年生独自の教材も作りながら着実に理解を深めています。チームワークの良さが光っています。
また、完成した教材は、他の学年の皆さんにもシェアして行く計画だそうです。

 

●12月14日(日)

 

荻野講師

朝の準備運動として、レパートリー(レメディ検索辞書)に習熟する時間にしました。
これを使いこなせることが、プロフェッショナルとしての基本条件です。

続けて、先月の宿題の検討をしました。
先月学んだケースでの特徴的な症状(Rubrics)をあげて、候補レメディを絞りこむという実践的な内容です。
候補レメディの上位のレメディを1つ1つ検証して行き、ケースの人の全体像に一番近いシングルレメディにたどりつきました。みなさん、事前によく勉強しておられて、スムーズに結論にたどりつきました。
ケースを受けとめてから、たった1つのレメディにたどり着くまでの流れが経験出来たと思います。

荻野千恵美講師

今月のレメディ学習は、過去に学んだポリクレスト(大きな)レメディを再度学びました。今回は以前に学んだこととは違った角度から理解して頂くことを目的に進めて行きました。1年前に学んだ時とは違う新しいレメディ像の理解が出来たと思います。

実践の場では、同じレメディを必要とする方でも様々なタイプの人がおられます。
人間が皆、まったく違うように、1つのレメディにも様々な面があります。
2年生も後半ですから、レメディを広く深く理解してゆくことが大切です。

レメディ学習の間にオルガノンを精読して行きました。
今月は、§100~104で流行病と慢性病の違いとそのとらえ方の単元です。
ある生徒さんが、流行病のとらえ方は、まさに昨日実習した「プルービング」と似ていると言われて驚きました。まさにその通りだと思います。