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2015年4月授業(3年生)

4月4日・5日

4月です。3年生(6期生)にとっては最終学年の授業がスタートしました。

今月は、「2回目の処方」、「レメディ学習」、「ケース学習」をしました。 

「2回目の処方」(荻野講師)
生徒さんたち全員が、すでに指導者付のケース実習(スーパーバイズ制)に取りかかっているので、最初の授業で「2回目の処方」の講義をしました。

慢性状態への対処の際には、初回選んだレメディの働きを評価しながら、より健康な状態に向かって着実に進んで行くことが求められます。
初回のレメディの評価が正しく出来て、初めて「2回目の処方」ができます。
これが出来たらプロフェッショナルホメオパスと言えます。

「2回目の処方」について学ぶ時には、ホメオパシーの創始者ドイツ人ハーネマンが、『オルガノン』で述べている単元や、ホメオパシー中興の祖と言われる100年前のアメリカ人ケント博士が『医学哲学講義』で述べている単元を読みながら理解を進めて行きます。
こんなに古く記された内容が、現代もなおホメオパシーの世界では充分に通用します。
この2つの著作は、世界中でホメオパシーを学んでいる学生たちが読んでいます。
真理、そして基本は変わらないものだということがうかがわれる瞬間です。

 

「レメディ学習」(荻野千恵美講師)
レメディ学習は、Cham.、Syph.です。

Cham.は、ABCレメディの一つで、ホメオパシーの基本中の基本レメディです。でも体質的アプローチにも時々利用されます。「怒り」から様々なことが起きる場合に選ばれます。
Syph.はSyphilisマヤズムの中心になるレメディで、単独で使うよりSyphilis傾向(破壊・自滅傾向)のレメディ(Merc.やLach.など)の働きをより効果的にするために使われることが多いものです。関連レメディとして、Bar-c.とAlum.を紹介しました。この2つのレメディは、2月に熊本合宿の授業で触れたので、その質感については、みなさんよく理解出来ていました。

 

「ケース学習」(野村講師)
ケース学習は、生徒さんが取ったケースを皆で考えて行きました。
最終的には2つのレメディで迷いました。実践を始めるとこういう迷いはよく経験しますが、2つを同時に選ぶことはありません。
ケースの全体像をつぶさに見て行くことと、ご本人への追加質問をすることで、1つのレメディ(シングルレメディ)に絞り込むことが出来ました。全体像をしっかり考えて選んだシングルレメディは、心身全体に素晴らしい変化をもたらしてくれるものです。
たった一種類且つ必要最小限のレメディで、健康に導くのは、クラシカルホメオパシーの醍醐味です。
生徒さんの実習に協力してくれた方に素晴らしい変化がもたらされるだろうと思います。