今月のレメディ
『Lilium tigrinum.(Lil-t.)タイガーリリー』

こんにちは、CHK荻野千恵美です。
いよいよ、10月。
ここ数年来の、辛く苦しい暑さから、ようやく解放されそうな気配です。
我が家から駅に向かう街路樹には数本の百日紅(サルスベリ)が植えられています。
赤い花をつける木も、白い花をつける木も、熱い盛りには元気よく咲き誇っていましたが、最近、だんだん勢いがなくなってきた気がしています。
百日紅の後は、私たちの住む大津の町では「大津まつり」です。
京都の「祇園祭」とは規模も人出も桁外れ。
地元の人たちのための、地元の人が一生懸命に盛り上げる秋の風情を楽しめる行事です。
夕方になると、祭りの稽古にいそしむ、笛や太鼓の音が聞こえてくると、秋の訪れを感じ、落ち着いた気持ちになってきます。
Lilium tigrinum.(Lil-t.)タイガーリリー
さて、今月は、Lilium tigrinum.(Lil-t.)をご紹介します。
鬼百合を原料にするレメディです。
今となっては過ぎてしまった夏の盛りには、うちの近所でもよく目にしました。
私のブログでは、2025年6月に投稿しています。
『Lilium tigrinum.(Lil-t.)タイガーリリー』
原料はタイガーリリー、オニユリです。
日本、中国、イラン原産のユリ科の花。
人里近い、山野や田の畦などに生える多年草の植物です。
なんといっても、一番特徴的なのは、その姿です。
夏の花。
オレンジ色に茶色の斑点があり、いかにも暑苦しい感じ。
オニユリというのは、花の姿が赤鬼を思い起こさせることから付いた名前のようです。
トラ柄にも見えますが、英名は、タイガーリリーです。
花弁が反りかえり、植物の性器というべきおしべとめしべが突き出し、めしべから、蜜がたれていそうな感じ。
でも、この花は、受粉して種を作ることはしません。
葉の付け根に小さな黒いムカゴができて、これらが地上に落ちて、発芽し増えていきます。
夏には高さが1~2mにもなる大型の植物で、ウイルス耐性も強く、丈夫で育てやすいようです。
根っこは百合根として食用になります。江戸時代は、飢饉の時の非常食だったそうです。
レメディ学習の授業前には、いつも原材料について調べるようにお願いしています。
授業時には、それを発表してもらい、私がホワイトボードに書き込んでいくところから始めます。
そのあと、オニユリについてとても分かりやすく説明してくれている動画を見つけましたので、ご紹介しました。
原物質について、確認したところで、まずはこのレメディを必要とする人について想像してもらいました。
みなさんのイメージは・・・
エネルギッシュ。
派手。
女性的。
花は、下をむいているので、うつっぽいかも。
見た目は、怖そうだけど開放的で楽しそう。
自己アピールはすごそう。
男性か女性かわかりにくい。
・・・こんな感じでした。
その後、マテリアメディカを開きました。
さて、どんな人なのでしょうか?
オニユリ・タイガーリリーという名前が、この人を一番わかりやすく表現しているといえます。
鬼と百合、あるいは、虎と百合。
相反するものを両方持っている。
その矛盾に苦しむ人です。
虎を思わせる症状としては、
MIND; LASCIVIOUSNESS, lustfulness 好色
MIND; CURSING, swearing; curses, desire to curse ののしる
MIND; STRIKING なぐる
MIND; THROWS; things; persons, at 人に向かって、何かを投げる。
セクシャリティと暴力性です。
百合を思わせる症状としては、
MIND; RELIGIOUS affections 宗教性
キリスト教では、白百合は、聖母マリヤの象徴となっています。
そして、これら二つが葛藤する苦しみの症状としては、
MIND; RELIGIOUS affections; alternating with sexual excitement
宗教性と性的興奮が交互に起きる。
MIND; HURRY, haste; tendency; occupation, in; desires to do several things at once
急ぐ傾向;一度にいくつもの仕事をしたい。
MIND; CONCENTRATION; difficult; crazy feeling on top of head, wild feeling in head, with confusion of ideas
集中できない:頭のてっぺんには狂った感情、頭の中は野生の感情。混乱した考えを伴って。
このレメディの人は、本人しかわからない苦しみを抱えています。
なんて忙しく、あわただしい人だろうと、このレメディの人を見たら思うでしょう。
インドの巨匠ホメオパスサンカランは、彼の著書 “Soul of remedelies”で、僧院にいる状態にみられるようなものだと書いています。
いかなる肉欲的な満足や享楽も罪だとみなされ、抑圧される世界にいて、押さえつけようとしても、湧き上がってきてしまう欲望に向き合うとき、その時、人はどうなってしまうのでしょうか?
身体的には、温血(暑がり)の人です。
病気を持ちやすい部位は、心臓と女性生殖器。
そして、お肉が大好き。
暑がりの肉食女子かもしれません。
蛇のレメディLach.ラケシス(ブッシュマスター)にも似ています。
Lach.は、圧力鍋のような人だといわれています。
熱くて、精神的にも身体的にも、排出したい人。
頭の回転が鋭く、鋭い言葉を噴き出すような人。
生理前には調子が悪いが、生理が始まり、血を排出し始めると楽になります。
生理による排出が止まる更年期の不調も有名です。
Sep.セピア(コウイカの墨)のレメディとも共通の身体症状を持ちます。
FEMALE; PAIN; bearing down; uterus, and region of; crossing limbs amel.
子宮の押し下げられるような痛み、脚を組むと改善する。
女性性の代表レメディであるLach.やSep.との共通部分があるレメディですから、Lil-t.も女性性の強いレメディだといえます。
Lil-t.は、Lach.と同様、出したい人。
そして、子宮という臓器が押し下げられ、出ていってしまうような痛みを感じるSep.と同じ症状を持つ人です。
インドの巨匠サンかランは、植物レメディについて、植物の科ごとの共通点から見ていくことを提案しています。
Lil-t.はホメオパシーの植物分類から見ると、ユリ科の仲間です。
同じ科では、Verat.(バイケイソウ)とAloe.(アロエ)が有名で、どちらも下痢という症状を持ちます。下痢は、排出症状です。
そして、ユリ科に共通する感覚は、
・押し出される感じ
・圧迫される感じ。
・追い出される感じ。
・無視される感じ。
それに対して、どのようにふるまいかといえば、
・きつくしがみつく。
・魅力的な振る舞いをする。
夏の盛りの強い日差しを浴びて、力いっぱい、自分を主張して咲く鬼百合ですが、片田舎の田んぼの畔にポツンと、咲く姿は、すこし寂し気でもあります。
強く自己主張するけれど、強ければ強いほど、人から敬遠される不器用な人かもしれませんね。
自然界の生き物たち(動物植物鉱物)は、言葉には出さないけれど、よく耳を澄ませると、個性的な話し声が聞こえてくるような気がします。
そして、ホメオパシーを実践していくことは、人の心と身体の言い分に耳を傾け、同時に自然界の言葉に耳を傾けることだと思います。
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CHK基本情報
CHKは、4年制のクラシカルホメオパシーの学校です
各学年毎の目的に応じたホメオパシーの基本と実践力を身に付けて頂きます。
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これが卒業資格の一部になります。ご自身の理解度の確認にもなります。
1年目はホメオパシーの基本理論全体と特に急性症状への対応について学びます。
2年目はホメオパシーの基本を深めながら、特に慢性症状への対応について学びます。
3年目は比較的シンプルなケース学習を通じてホメオパシーの基本理論を深めて行きます。
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〇国際セミナー開催(毎年1回/2日間または3日間)
クラシカルホメオパシー京都では、2007年設立以来、ほぼ毎年、世界での実績と実力のあるホメオパスをお招きして「国際セミナー」を開催しています。
在校生のみなさんはもちろん、日本でホメオパシーを学んでおられるすべての方に、世界レベルのホメオパシーを実感して頂きたい。より高く広く深いレベルに進んで頂ければという願いを込めて、開催を続けてまいりました。今後も継続してゆきます。
3つの基本理念
- 「”患者”の立場」で立ち上げる”場”
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- 「人間の内面への旅」を経験する”場”
CHKは、設立して18年目を迎え、卒業生は、約90名
全員が、プロとして活動しているわけではありませんが、時代とともに、自然療法ホメオパシーを求める方も年々増えています。卒業生の活動も個人健康相談を基本に、入門セミナーやセルフケア講座を実践することが、増えてきました。みなさん、自分に合ったスタイルで、ご自身のペースで、ホメオパシーの啓蒙と実践経験を積んでおられます。卒業後のフォローもCHKでは、力を入れています。
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ホメオパシーでのシェディング対策

2024年10月から、再度定期接種が始まりました。
私(荻野)自身も2年ほど前から、人混みに行った後に急に体調が乱れることが起きるようになりました。おそらく、これが、シェディングなんだろうと思います。個人健康相談者の中にも時々、これまで元気だったのに、急に不調が起きたというご相談者もおられます。
2024年春には、「流行病下で健康に生きる」セミナーを開催し、その際に、シェディングの実例とホメオパシーによる改善事例をご紹介させて頂きました。
ただ、決まり切った対処法というものはありません。ホメオパシーの基本通り、「個別性」と「全体性」に注目して、都度、その時に必要なレメディを探すことになります。ホメオパシーの基本を理解している人なら、さほど難しいものではありません。
シェディング対策のセミナーも実施し、その後の世間の動きから、様々考えてみましたが、ホメオパシーの基本を学んで頂きながら、個別相談的に一緒に考えて行くのが、一番良い解決法になるのではないかと思うようになりました。
それで、継続的に開講している「セルフケアコース(基本講座)」の時間内で、時間が許す限り、シェディングの個別相談をお受けしてみようと決めました。
もし、シェディングでお悩みの方で、ホメオパシーでの対策にご興味・関心がある方は、ぜひ、毎年4月と10月に開講する「セルフケアコース(基本講座)」にご参加下さい。Zoom受講も出来ます。
4月開講!ホメオパシー基本6回コース(木曜日)(4/10日~1回目)Zoom受講可!|クラシカルホメオパシー京都
4月開講!京都ホメオパシー基本6回コース(土曜日)(4/12~16回目)Zoom受講可!|クラシカルホメオパシー京都
なお、セルフケアコース(基本講座)とは別に、みなさん、お一人一人のお困りごとに沿ったセミナー(2025年1月13日に初回開催済み)を、4月以降も適宜開催予定です。











