レメディの使い方ABC

プルサティラ Puls.

2008-4-28

こんにちは、CHK荻野千恵美です。
CHKクラシカルホメオパシー京都では、ホメオパス養成コースをこの4月に開講しました。
そして、先週の週末に、第一回目の授業がありました。
一期生として集まってくださったのは、定員より一人多い21名。
皆さん、一緒に学んでいく仲間に対しても大きな期待と不安を持たれていたことと思います。
でも、出会ってみれば、良き仲間として長く付き合っていけそうなメンバー。
同じ時期に、同じ思いを抱いて集まった方たちですから当然かもしれませんが、これから3年間の賑やかな船出であるかのようでした。
専門コースの会場には、京大会館をお借りするつもりです。
ここは、私たち夫婦が1981年の暮れに結婚式を挙げたところでもあります。
30年近くたって、また同じ場所から新しいことを始めるなんて、だれが想像したでしょうか?
人生のめぐり合わせの不思議さと味わいの深さに、何かホメオパシーを学ぶことと似たものを感じました。
では、始めましょう。

セルフケアコース2「根本体質レメディ6つ」その6

<プルサティラ Puls.>

原料は、ヨーロッパ原産の美しい植物です。
キンポウゲ科。一般名は、セイヨウオキナグサ、ウインド・フラワー、メドウアネモネ、スモール・パスク・フラワー。
クイーン・オブ・レメディといわれる、女性的なレメデイの代表の1つです。
「女心と秋の空」女性のコロコロ変わる心に振られた男が、ため息混じりに言いますが、プルサティラの人も機嫌や症状がコロコロと変わります。
また、このレメデイの症状の多さを表すように、この花の名前も多く、方言も多いそうです。

テーマは、「見捨てられたくない。」
見捨てられないために、いろいろの症状を起こしますが、あまり病理は深くありません。
プルサティラは、その姿そのものが薬効書の記述あると言えるほど、このレメデイの性質を表しています。
うつむきかげんの可愛い姿。

ウインドフラワーの名前の通り、風向きに合わせて、あっちへ、こっちへと揺れ動きます。
寒がりですが、暑いのもだめ。この人は、密閉された空間が苦手。窓をあけて風を入れようとします。

精神面でも、人に逆らわず、従順で、優しく、マイルドです。
しかし、可憐な花とは、対称的に根っこはすごくたくましい。
見えない地下では、しっかりと根を張っています。
根っこに水をしっかりと貯えています。
ですから、喉は渇きません。 また、涙もろい人です。
甘い泣き方をして、慰められるとよろこびます。

白亜質のやせた土地に生えています。
あまり、栄養を必要としないような人。こってりとした食べ物は苦手です。
プルサティラ植え替えには弱い植物で、プルサティラは、人生の植え替え時にあたる思春期に病気になりやすいです。
また、引っ越しも苦手。

群生して生えますが、プルサティラも、ひとりぼっちは嫌がります。群れたがる人で、おとなしいので、「羊」にたとえられるレメデイです。

フォスフォラスは、「雲」にたとえられるレメデイとご紹介しましたが、、プルサティラは、「水」にたとえられます。
「上善は水の如し。」という言葉がありますが、プルサティラの人の良い状態を表しているように思えます。
水というのは、自分の身を一番低いところにおきます。
方円に従う。つまり、丸い器に入ると丸くなり、四角い器に入ると四角い形になるような人。
しかし、岩をもうがつ強さも持っている。
粘り強い、肝っ玉母さんタイプかもしれません。
プルサティラの子供は、愛らしく、恥ずかしがり屋で、甘えん坊です。
1~2年前になりますが、プルサティラのよくマッチする子をだっこしたときのことです。
その感触に驚きました。
今、21才になる長女が、ちょうどこのような感じだったのです。
まるで、水袋のような。どっしりとして、びっしょりぬれるような感じ。
私の娘も、プルサティラに、よく反応するのです。
プルサティラの子のタッチってこんな感じかなと思いました。