今月の活動

2015年6月授業(1年生)

remedy

今月の授業は、「プルービング実習」を中心に「先月の復習」「今月のレメディ学習」をしました。通信コースの生徒さんも参加され、にぎやかな授業になりました。同期生同士が一段と仲良くなったと思います。(写真はハーネマンが所有していたレメディ箱)


「先月の復習~類似の法則とレメディの復習」

今回は、授業見学の方がおられましたので、皆さんに、「類似の法則」について説明して下さいと投げかけました。みなさん、よく理解出来ていると思いました。

先月学んだレメディ~Nat-m.Phos.~への理解もよく出来ていると思いました。
2つのレメディの重要な症状をレパートリー(レメディ検索辞書)を使って確認しました。これからもレパートリーに無理なく馴染んで行く時間を設けたいと考えています。

少しずつ、自宅学習のリズムがつかめて来たのを感じました。

 

「プルービング実習」

昨年度までは、事前に『オルガノン』などをじっくりと読みこみ、プルービングの理論面の理解に時間をかけてきましたが、今回は、それは、ほどほどにして実習内容を充実させることにしました。皆で、レメディ作りから始めてみました。

乳鉢にレメディと乳糖を入れて、ゴリゴリと摩擦を加えるところから、皆で順番に体験しました。そして、試験管を使って、希釈・娠蕩を繰り返してみました。全員が、200年前のハーネマンになったかのように感じたのではないでしょうか。

こうして自分たちで作ったレメディを全員が口に含み、それぞれの心身に起きたことをシェアして行きました。

皆さんに起きた症状をまとめると、今回もこのレメディのマテリアメディカに似た症状像を確認することが出来ました。

そして、このレメディの症状像に近かった人は、とてもスッキリとしました。
逆に、このレメディの症状像とは似ていない人は、このレメディの症状を自覚しました。一時的に頭痛が起きたり、全身がだるく感じたり、部分的にも首痛・関節痛・冷えなどを感じたりしました。

プルービング経験はとても大切です。プルービングには、ホメオパシーの全てが含まれているからです。
同時に、極めて薄めたレメディとは言え、やたら頻繁に飲んではいけないことも体感出来たと思います。健康な人に一時的に病を起こさせるものがレメディの役割だからです。

 

「今月のレメディ学習」

Lyc.とCalc.の2つのレメディを学びました。

Lyc.は、植物レメディですので、現物(スギゴケ)を見て・触ってもらいました。
また、Lyc.の胞子を燃焼実験する様子や生育状態を見てもらいました。
そして、この植物の胞子(レメディ原料になるところ)も映像で見てもらいました。

植物レメディを学ぶ時、特に大切なことは、自然界でどのように生きているのか?を知ることです。その理解があって初めて実際にレメディをどのように活用したら良いのかが分かるようになります。

今回は、みなさんに「胞子」の気持ちになってもらうところからレメディイメージを立ち上げて行きました。とても渇いた感じや、心細く淋しいような不安感などが出て来ました。このレメディの核心がつかめたように思います。

Calc.は、今回のプルービング実習で全員に口に入れて体感したので、身をもって理解できたと思います
生徒さんの身内の方に、Calc.の全体像そのままの方がおられたようです。そのご家族のお話もシェアして頂きました。レメディへの理解は、深いものになったと思います。