今月の活動

2014年9月授業(1年生)

9月27日(土)

今回、試みに、通信生と教室をインターネットでつないで、双方向での授業が出来ないかチャレンジしてみました。
課題はいろいろありますが、遠方の通信生と教室の通学生が意見交換出来る授業体制への見通しが立ちました。
今後は、今回授業に参加して頂いた通信生の皆さんと一緒に課題をクリアして行きたいと考えています。

荻野講師

前回授業から始まりましたが、生徒さんの身の周りの方(今月は息子さん/先月はお父さん)の健康相談の時間を設けることにしました。

それを講師だけでなく、同期の皆さんで、ホメオパシー的にアプローチして行きます。

ベストレメディの提案までには至らなくても、抱えておられる問題に対して、ホメオパシーでは
どう考えて行くか、解決していくか、を勉強する機会にして頂くことが目的です。
先月同様、みなさんからは、積極的で踏み込んだ質問が多く出ました。

得られた情報を整理した上で、まずはその方の全体像をとらえました。全体像の輪郭はほぼ
つかめたと思います。ホメオパシーは対症療法ではないのでこの全体像をとらえることが
とても大切です。

次にレパートリーを使いながら特徴的な症状を元にレメディ候補を出して行きました。

最終的に候補レメディの上位10個以内から全体像に一番近いレメディを1つだけ絞り込みました。
その決め手は、お母さんが、その息子さんの妊娠中に見た夢からでした。
ホメオパシーでは、時に夢もヒントになることがあります。

1つに絞り込んだ上で、その子の全体像とそのレメディの全体像が、
ほぼピッタリ一致したので、このレメディを提案することになりました。
講師の直感では、このレメディで、大きな変化が起きるだろうと思いました。

ホメオパシー的な考え方は、こういう実践を通じてこそ、生徒さん達に身につくと考えています。
今後も継続して行きたいと考えています。

荻野千恵美講師

次にレメディ学習をしました。今月は、まずはIgn.を学びました。
みなさんからはとても良いイメージが得られ、このレメディの持つ質感はよく理解出来たと思います。

野村講師

今月の基本原理は、「ヘリングの治癒の法則」についてです。

まずは、ヘリングはどんな人だったか伝えました。最初はハーネマン(ホメオパシー)に大きな
疑いを持って近づきましたが、やがて、ホメオパシー史上もっとも著名なホメオパスの一人になりました。
米国の「ホメオパシーの父」と称されている方です。

ヘリングは治癒が起きる時は、ある方向性があると述べました・・・内から外へ、今から昔へ、上から下へ・・・ヘリングの述べたこの法則をまず知識として伝えてから、これはいったいどういうことでしょう?
と問いかけました。講師からは答えを言わず、皆さんにグループ毎に考えてもらい、そして、グループ毎に、発表して頂きました。
それぞれに表現は違いましたが、本質的には同じような解答でした。
皆さん自分の頭で理解出来ていることが分かりました。

基本原理の授業は、今後もこの方法を続けてみようと考えています。黙って座って
講師の話を受け身で聞いていても、すぐに忘れてしまいますから。
最後は、オルガノンで、ヘリングの治癒の法則と似た表現をしている箇所を精読して、まとめとしました。

オルガノン要約
§253 悪化や改善の徴候は、患者の感情の状態や態度に最もよく表現される。
A)改善が始まれば、だんだん心地よくなり、落ち着き、気持ちが開放され元気になる。
B)悪化はその反対。
(注)レメディが正しくても投与量(頻度)が多すぎる時は患者の感情を乱すので、Aのような徴候をすぐには気づくことはない。(§276参照)

 

9月28日(日)

荻野千恵美講師・野村講師

今月のオルガノン学習は§6・7・8です。
ここは、先入観なき観察者、全体像とは、症状が消えたならもはや病はない
・・・というところです。

ある生徒さんからはハーネマンの表現の仕方は、当時の既存医学に対して攻撃的すぎるのでは?という意見が出ましたが、ある生徒さんは、逆にハーネマンは、その内容に対してとてもマイルドな表現を心がけているように感じるとの意見でした。

荻野千恵美講師

今月のレメディ学習です。昨日の続きとして、2つのレメディCarc.Arg-n.~を学びました。
いずれのレメディも素晴らしい全体イメージが出て来ました。

荻野講師

レメディ学習の合間の時間に、質疑応答の時間を1時間ほど持ちました。
質問は「体質レメディって何ですか?」ということについてでした。
皆さんとともに考えて行きました。生徒さんから具体的な経験談もシェアしてもらいながら
理解を深めて行きました。