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2016年9月授業報告(1年生~初級コース)

Staph.画像2

9月17日(土)18日(日)

今月は、「先月のレメディの復習」「今月のレメディ学習」「ホメオパシーの基本概念」について、学びました。

 

「今月のレメディ学習」
今月は、Lach.Merc.Staph.の3つのレメディを学びました。(画像は、Staph.)

Lach.は、南米に生息する大蛇ブッシュマスターから、調整されるレメディです。
授業では、まずは、蛇という生き物の在り方を理解するところから始めました。その後、蛇に対する生徒さんたちの個人的な経験やイメージを踏まえた上で、ネット上の動画を見てもらいながら、エネルギーイメージを感じてもらいました。大蛇に襲われる人の立場に立つと、絶望的な気持ちになることが分かりました。

このレメディを必要とする人は、身体面では、血液や循環器や婦人科系の問題に強く関係します。感情・精神面では、嫉妬・猜疑心・興奮・熱狂など強い感情的な乱れと関係し、そのことが身体面にまで深く影響を与えます。人物像としては、とても頭や口の回転が速く、その場にいるすべての人を魅了してしまうようなチャーミングさと機転の速さを持ち合わせています。首や身体を締め付けられるように感じることも多く、まさに蛇特有の感覚を持ち合わせています。生理など排出が始まるとともに、好転するという体質傾向で、このレメディを見極めることもしばしばです。また、Lach.には面白い一面があります。この世の弱者にとても寛容な点です。自分が嫌われ者であるとの思い込みが強く、同じ立場の人に愛情を持って接したりします。

 

Merc.は、水銀から調整されるレメディです。
まずは、いつものように動画や画像を見てもらいながら、その原材料の質感を理解してもらいました。水銀は金より重い金属なのに常温で液体であるという何とも捉えどころのない物質です。また、昔から温度計としても利用されて来ました。それは温度変化に敏感に影響を受ける水銀固有の特徴を利用したものです。
このレメディのテーマは「不安定」です。そして捉えどころがないような人に適しています。自分が、あまりにも不安定ゆえに、周りに強く安定を求めます。不安定過ぎて、周りの人すべてが敵に見えるような妄想も持ちがちです。それだけに、周りに対する安定への求め方は尋常ではありません。強圧的で時に破壊的でもあります。身体症状も破壊的な症状と関係します。典型的なのは潰瘍症状です。組織をえぐりとるような重い病と関係します。

しばしば歴史上の独裁者たちにこのレメディタイプが見られます。

 

Staph.は、キンポウゲ科の植物ヒエンソウの種子から調整されます。
他の植物レメディ同様に、まずは、たっぷり画像を見てもらい、レメディの質感を味わってもらいました。
このレメディは、とてもプライドが高いタイプの人にマッチします。あまりにも高貴過ぎて、人との争いを避けて、強い自己抑圧をしています。内面は、とても敏感で、他人の無礼なふるまいを特に感じ取りやすく、怒りをためこんでしまいます。一旦、その抑圧が取れると爆発的な怒りを表現することにもなりがちです。普段、静かなだけに、周りはその怒り方に驚くことでしょう。
外からの侵入的なことに対して、特に敏感で、身体の出口入口の部位に不調が起きやすいのが特徴です。例えば歯や膀胱炎など泌尿器系のトラブルや、手術後の不調にも活用されてきました。
インド独立の父ガンジーは、このレメディ像に近いと言われて来ました。無抵抗・不服従主義は、このレメディのエネルギーの姿、そのものです。

 

 
「ホメオパシーの基本概念」
毎年、秋の国際セミナーの前に、準備万端でセミナーに臨んでもらいたくて、これまで学んだホメオパシーの基本原理のおさらいとともに、ホメオパシー固有の基本概念を学んで行きました。類似の法則、へリングの治癒の法則、アロパシー・アンティパシー・ホメオパシーの違い、SRP、CLAMS、モダリティー、ポラリティー・罹病性(感受性)など等。

今年度の国際セミナーは10月8日~10日に開催されます。昨年に引き続き、インドの著名なホメオパシー臨床家Dr.Sarkarをお招きしています。皆さんが、どのように受けとめるのかが、楽しみです。