今月の活動

2011年7月講義(1年生)

7月23日(土)荻野講師

「類似の法則」と「シングルレメディミニマムドーズ」について講義した。

類似の法則については、先月のプルービングの体験授業を通じて身体的・感覚的な理解の土台ができた上で学んだので、理解しやすかったのではないかと思う。

それに加えて、生徒さん同士の親密度が増して来たこともあり、生徒さん同士の意見交流を主体に授業は自然に進行していった。講師として、とても気楽に授業を進めることが出来たと思う。

シングルレメディミニマムドーズについてはホメオパシーの大原則だが、オルガノンに記してある理論・理屈だけで理解してもらうことを避け、シングルレメディ(1度に1種類を投与)とそうではない投与(同時多種投与)方法での違いを演習で体感してもらった。
エネルギー的な素材を使い、具体的に何がどう違うのかを体感してもらえるように工夫した。

シングルレメディミニマムドーズの原則は、ホメオパスの基本中の基本であり、ハーネマンが、主著『オルガノン』で丁寧に解説している。その該当箇所§273・274の本文を精読して、講義のまとめたとした。
昨年から販売されている日本語の改訂版では、何故か日本語が理解しにくいので英文版のオルガノンと対比しながら理解を深めた。

オルガノン該当箇所(要約/抜粋)
§273 二種類以上のレメディを一度に投与することは絶対にしてはならない。

§274 真の療法家は単一のレメディだけを投与すること。一つのレメディだけで十分治癒できる。二つ以上のレメディが人体にどのように作用するかは予想できない。そのようなことはプルービングとして確認されていないからである。

7月24日(日)高橋講師

まだ、レメディ学習を始めて4回目なので、出来るだけ丁寧にゆっくりと進めることに気を付けながら進めた。

レメディ学習の前にオルガノンから始めた。今月はレメディに関する単元~§20・21~を選んだ。

レメディ学習は3つしたが、レメディごとに、生徒さん全員に立ち上がってくるイメージ・印象を出して頂いた。今期生もまた、皆さんイメージ豊かで講師としてもワクワクドキドキしながら、時に楽しみ、時に感動しながら、講義することができた。

講義の最中、皆さん既習のレメディをよく勉強しているなと感じた。生徒さん個々のマテリアメディカへの書き込みも多く、意欲的に勉強されていることが伺われとてもうれしかった。

最後に、夏の課題を皆さんに手渡して、7月講義を終えた。

オルガノン該当箇所(要約/抜粋)
§20 人間の健康状態を変化させる効力はレメディに内在するが、それはまるで精神のようなものであり、人間の頭で考えても理解できない。健康状態が変わることで、始めて観察できる。

§21 レメディの定義:レメディは健康な人間の状態を変化させ、いくつかの特定の症状を生じさせるものに他ならない。レメディがどのようなエネルギーを持っているかはプルービングの情報だけをよりどころにしなければならない。健康な状態からある特有な症状に変化させる効力をもったレメディが、その症状を持った人を本来の健康な状態に戻すことができる。