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2015年1月授業(3年生)

ハーネマン像

1月10日(土)

今年初めての3年生の授業は、オルガノン精読、レメディ学習、ケース学習の3つを中心にして、卒業(来月卒業予定)後の留意点を皆で考える時間を取りました。

オルガノン学習は、§204-209です。ここでは、ホメオパスの役割は部分的癒しではなく、人の根っこにある病の素因=マヤズムを癒すことだと述べている単元です。

このことは、これまでにも繰り返し述べられていますが、より具体的な内容なので再確認出来たと思います。

レメディ学習は、最近よく利用されているけれども少し珍しいレメディ「Hydrog.(水素)」を学びました。学習を通じて、「Hydrog.」らしい質感を捉えられたと思います。「Hydrog.」は非常に軽いものですが、同時に反応の激しさもある存在です。レメディにもその感覚があります。

講師が、過去にこのレメディを提案したケースを数例ご紹介して理解を深めてもらいました。インドのある著名なホメオパスはHydrog.について「彼らにはあまりにも現実感がない」と述べています。「地に足の付いていない感じ」が、このレメディの大きな特徴です。過去に講師が提案したケースでもこの感じが特徴的に見受けられました。

ケース学習では、卒業後実践を始めるととてもよく出会う事になる「カーボン系」のレメディが適した方のケースを取り上げました。ケースをじっくり読んでもらって、第一印象と特徴的な症状を元に、全体像を考えてもらいました。そして、その全体をカバーする1つのレメディにたどり着く実習です。

時間の関係で、全体像の概要までを明確にするところまでにとどめましたが、皆さんその時点までで、カーボン系のレメディだと分かり、レメディの特定まで出来ました。

事前準備の際には、恐らくレメディは分かりにくいだろうと思っていましたが、意外にすんなりと分かったようです。みなさん卒業レベルに充分に達していると思いました。

最後にこのレメディをマテリアメディカで確認した上で、カーボン系レメディ全体のポイントをまとめて、終わりました。

「卒業後に留意すること」については、それぞれ自分の問題として考えてもらいました。

様々な意見が出ました。健康相談の料金設定のことに始まり、何よりもクライアントさんの身を守ること、同時に自分の身を守ることの大切さについて、共有できたと思います。

このクラスは、受け身的な姿勢が、まったくないところが素晴らしいと感じました。

 

1月11日(日)中村裕恵特別講師

解剖・生理・病理学講義の2014年度2回目の授業でした。

3年生だけでなく、2年生も1年生の希望者も参加して、質問も多く出てにぎやかに楽しく学べました。

今回、中村講師のお話の中で、特に響いた言葉は、「外に症状が出てる間が花なのよ」というもの。

これは、ホメオパシーの「ヘリングの法則」と同じ意味合いのものです。先生によれば「ヘリングの法則」は現代医学に携わる専門家にもよく知られていることのようです。

中村講師の講義は、巧みな比喩で誰にも分かりやすいものです。でもただ分かりやすいだけではなく、何よりも人の身体のすばらしいシステムに畏敬の念を抱いておられることがうかがわれます。そしてこの仕事に関わることを楽しんでおられます。それが、生徒たちに伝わって行くのを感じました。