今月の活動

2014年12月授業(1年生)

Sil

12月20日(土)野村講師

一日かけて、じっくりとプルービング実習をしました。

まず、プルービングとはどういうものかをオルガノンなどを元に説明して行きました。皆さんの理解も確認しつつ進めましたが、おおよその理解は既に出来ていることが分かりました。

その上で、実際に皆さんに「あるもの」を口に入れてもらいました。
時間をかけて、みなさん個々人の心身全体に起きてきたことを味わってもらい、順に発表してもらいました。

口に入れた途端に、感情が溢れてこられた方がおられて、皆がビックリしました。
その方は、悲しくもないのに自然に泣いてしまったとのことでした。

 

皆さんに起きたことをまとめてゆくと1つのレメディの全体像のようになって行きます。
これが、ホメオパシーのレメディ毎の情報として、1つの本になります。ホメオパシーの「マテリアメディカ」です。ホメオパシーがこの世に出て以来、過去200年間、世界中でこのようにして作られ、世界各地で何度も見直されて来ました。

今回、みなさんに起きたことをまとめた内容は、欧州などで既に確かめられている「マテリアメディカ」と同じような内容になることが確認できました。
ホメオパシーを学ぶ者にとってプルービングを体験することはとても大切です。

プルービングは、ホメオパシーの基盤になるものですから、ここにホメオパシーの全てが含まれているからです。

先週も別の学年で、同じものでプルービングをしましたが、出て来た内容は、全体としてはおおむね同じものの、少し違いがありました。先週の方が、身体面での症状が多く、今週は、精神・感情面の症状が多いという結果でした。

最後に質疑応答をして、プルービングの授業を終えました。

生徒さんからは、このプルービング実習は、レメディのことがとてもよく分かるので
もっと体験させて欲しいとの意見がありました。これからも年に1度は続けて行く予定です。今年は、学校のスケジュールの関係で12月になりましたが、来年以降は入学してからもっと早い時期に実習してもらうようにしようと考えています。

 

12月21日(日)千恵美講師、荻野講師
最初に、過去にCHKで実施してきたプルービング実習のことをシェアしました。

これまで毎年、講師がプルービングに参加して自身が経験したことや心身に起きたことを伝えました。プルービングの都度色んなことが一時的に起きていたのですが、自然に次第に、自分が健康になっているのです。

CHKでは、毎月のレメディ学習では、簡単プルービングのようなことを皆さんにしてもらいます。そういう体験型のレメディ学習を続けて来ました。
授業の中で、生徒さんが感じたことをホワイトボードにまとめるのですが、それが役に立つのです。学習時に使うテキスト「マテリアメディカ」を補う大切なものになっています。文字だけでの理解や講師の話では分からない感覚(質感)が授業中に分かってきます。

今月のレメディ学習は、 Sil.Thuj.の2つに絞り込みました。

Sil.は、二酸化ケイ素(水晶)から作られた鉱物レメディです。
異物を排除するという特徴があり、セルフケアでは、棘抜き・骨抜きによく利用されてきました。

昨年、現3年生のある生徒さんが、レメディ発表をした際に、このSil.の解説をしてくれました。その際、彼女は「ガラスの少女」という童話の紹介をしたのですが、その話が、Sil.の全体像にピッタリでした。今回、皆さんにもそれをシェアしたくて、そのお話の朗読を試みました。

ホメオパシーのレメディには、どれにも「物語」があります。

レメディを全体として理解して行くにはその「物語」を知ることが大切だと改めて感じました。

Thuj.というレメディは、ニオイヒバという木から作られた植物レメディです。
このレメディの特徴は、二面性です。表側は、針葉樹特有の整然とした美しさを持っていますが、内側はうすら暗い・・・という表と裏で違う面を持つ特有な植物です。
自分は弱い・もろい・醜いという思い込みが強く、それを綺麗にして覆い隠したいという気持ちになりやすい方にマッチします。

実際の人間では、このSil.とThuj.の見分けにくいので、2つのレメディの共通点と相違点をまとめながら、理解を深めてもらいました。
自我が強すぎて固執的固定的になっている鉱物的なシリカと、自分がなさすぎて周りに影響されすぎる柔軟で植物的なThuj.との対比は、とても興味深いものです。
レメディ学習の間に、以前、家族相談コーナーでレメディを提案したある生徒さんのお子さんのその後の様子をシェアしてもらいました。

この生徒さんは、とても観察眼があります。我が子を距離感を保ってよく観察されています。この観察こそが、ホメオパスに求められる

ことと言って良いでしょう。

様々な変化が起きていて、交友関係も行動範囲も広くなり、健康的に変貌しつつあるようです。生徒みなで、それを確認しました。