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2015年1月授業(2年生)

枯山水

1月17日(土)
荻野千恵美講師

17日は、阪神大震災から、ちょうど20年目の日にあたります。
当時神戸に住んでいました。主人が脳出血で倒れ、リハビリ病院に入院中の出来ごとでした。自分が子供の頃から慣れ親しんだ神戸が無残な姿に変わり果ててしまったことを見て感じたことを中心に、身の周りで間一髪で助かった方のお話や、残念ながら大切な家族を失ってしまった方の印象に残る言葉など、お伝えしました。


毎年1月17日を迎える時、人はなぜこの世に生まれ、やがて去って行くのだろうか?と思わずにはいられません。いのちの大切さや、運命の不思議さ、人間の無力さとたくましさも様々感じてしまいます。
さて、今月のレメディ学習は、Chin.Ph-ac.Nit-ac.の3つです。
2日間に渡り、3つのレメディを順次学んで行きました。3つとも衰弱と関係します。

Chin.は、脱水と関係したレメディです。身体的な脱水と同時に、精神的な脱水感もあります。それはベストのものを追い求めたいという強い欲求として表現されます。

Ph-ac.は、断絶のレメディとして有名なIgn.と似ていますが、酸のレメディ特有の弱さが際立ち、まるで心にぽっかりと穴が開いたかのような虚脱的な全体像が特徴です。

Nit-ac.も、Ph-ac.と同じ酸のレメディです。弱さがベースにあり、そのために許容範囲が狭く何かと不満気になりやすいレメディです。その根底には自己不満足があります。

今月のオルガノン学習は、§146-154です。
この単元は、ホメオパスの第3の役割(実際にどのようにホメオパシーを適用してゆくのか?)について述べられています。

 

荻野講師

17日の後半から18日の前半の時間には、生徒さんが聞きとりして来た身近な人のケースを皆で一緒に考えて行く授業です。

過去の経験を踏まえて、じっくり時間をかけて進めました。
生徒さんそれぞれがケースを充分に理解することが大切だからです。

次にそのケースにおいて「何が癒されるべきか」を考えて行きました。
17日の最後までには、皆で一応の全体像(ケースの中心)を描くところまで進め、翌日に続きをしました。

1日時間を置いてから、改めて全体像を眺めてみると、ケースの中心的な問題がハッキリすることが分かりました。

18日の午前中には、あるとても珍しいレメディの全体像とマッチすることが分かりました。
その人の全体像をカバーするたった一つのレメディというものが、確かにあることを皆で確認出来ました。

2年生になって以来、今月まで、生徒さんが聞きとりしたケースを同期の皆で一緒に考えて行く授業は、結構何度も繰り返してきました。

実際に、ホメオパスとしての役割をどう進めて行けば良いのか?
次第にその要点が掴めてきたようです。これからも繰り返して行きたいと思います。