今月の活動

2013年8月授業(2年生)

8月31日(土)荻野哲也講師

ケース学習をしました。

かつて、講師が経験したケースを生徒さんたちにをシェアしました。
もし自分ならどのようにその人を受けとめて、どのようなレメディを提案するのか?を一緒に考える時間にしました。

今回、みなさんにシェアしたケースは、世間では進行性の難治病と思われているケースです。
それでも、丁寧なセッションをした上でその人にマッチした1種類のレメディを選んで提案し、必要最小限利用して頂くことで、次第に元気を取り戻されました。

その大きな変化に対して周りの方は、とても驚いておられるようですが、ホメオパシーの基本を踏まえて対処して行けば、しばしば自然に起きて来ます。
当時提案したレメディは1年生でもよく知っているような当たり前のレメディだと分かり、生徒さん達もびっくりです。

ホメオパシーとは、レメディを飲むことではありません。病んでいるその方の中心をとらえること。そして、その中心に届くようなレメディを提案すること。そして、セッションを通じて、クライアントさんご本人にご自分の中心の乱れについて気付いて頂くことです。

この一連の対処の仕方について、グループ学習を交えながら、順番に学んで行きました。

生徒さんたちも、これから、どのようなことに焦点を当てて、学びを深めて行けば良いのかを理解してもらえたと思います。これは、順序立てて習得して行けば、さほど難しいことではありません。

9月1日(日)野村講師

授業前に、生徒さんからのレメディ解説がありました。

子供の頃に読んだガラスで出来た少女の物語と以前学んだシリカSil.というレメディとの関係を考え出したところから、話を始められました。その物語をホメオパシー的に眺めると、その物語はシリカというレメディの物語だと分かりました。そして、物語を更に調べて行くとスーヤThuj.というレメディとも似ていることが分かったようです。

この2つのレメディは、とてもよく似ているレメディで、見分けが付けにくいものです。解説を聞いていて、Thuj.にまでつながりを見つけて過程がすばらしいと思いました。
講師や同期の皆さんなど、この解説をシェアしたもらったら、何て面白い世界だろうと感じたことでしょう。

いつものようにオルガノン学習から始めました。
今月は§63-67です。一次作用と二次作用について述べている単元です。
例えば、鉄のようなモノならば、熱くなっている時には、外から冷やせば良いのですが、生きている人間を外から冷やすと生命力は、逆に反発するかのように内側から自然に温めようとする働きが出て来るのです。だから、人が発熱している時は、身体全体を冷やすより、布団をかぶって身体全体を温めた方がよく回復するのです。汗をかいてスッキリ風邪が治った時の感覚は、誰でも経験があると思います。あれが、自らの力で治癒した時の感覚です。
ホメオパシー(同種療法)とは、このように自然に自己治癒力をいかにして引き出すか?その最善の回復方法のことです。

さて、今月のレメディ学習は、Bry. Chin. Gels.の3つです。

いずれのレメディも風邪など急性症状の時でも使いやすいものばかりです。でも、体質的にこれらのレメディを必要とする方も多くおられますから、各レメディの原材料や全体像もしっかり学びました。

生徒さんたちには、充分に全体的な質感(クオリティ)をつかんでもらえるように、レメディが持つ症状を個々に丁寧に伝えるように心掛けました。

オルガノン抜粋(要約)

§63 一時作用とはレメディが人に最初に起こす健康状態の変化。これを引き起こすのはレメディのエネルギーである。
二次作用とはレメディのエネルギーとは反対の方向に自分の力を向けようとする生命エネルギーの努力。生命維持のために働く自発的行動。(逆作用)

§64 生命エネルギーはまるで無理やりに外部からの人為的なエネルギーを受け入れ、自分の状態を変化させる(一次作用)。 その次に自分をいわば再び奮起させる。その奮起には二通りの状態がある。
A)一次作用と正反対の状態を生み出す場合=逆作用・二次作用
B)     〃     生み出さない場合。レメディによって生まれた変化を消し去ることによって自分の優位性を発揮しようとしている。そして本来の仕事に生命エネルギーは再びとりかかる。(二次作用・治癒作用)

§66 しかし、”微量な”レメディを投与した時には、逆作用・二次作用を健康な身体に認めることはできず、正常な状態に回復するのに必要なだけの逆作用しか生じない。(治癒作用)