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2018年7月授業報告(3年生~上級コース)

dulc.2

7月14日(土)15日(日)

今月は、「先月のレメディ復習(Petr.Cycl.Nat-c.)」「オルガノン学習(§210~220)」「レメディ学習(Dulc.Zinc.Carb-v.)」「コンピュータレパートリー紹介」「2回目の処方について(導入)」「ケース学習(亜急性)」を学びました。(画像は、Dulc.)

 

「レメディ学習(Dulc.Zinc.Carb-v.)」

Dulc.は、ナス科のウッディナイトシェードから調整される植物レメディです。
授業では、最初にナスに似た花の姿などを紹介しました。このレメディは、モダリティー(好転・悪化要因)がハッキリしていて、冷えと湿気から体調が悪化します。冷えるとすぐに下痢してしまいます。
精神面では、落ち着きがなくて、怒っていなくても言葉がきついため、周りからはけんか腰な態度に受け取られたりします。多くの場合、勝気で自己中心的、家族に対して支配欲が強い傾向がみられます。健康な場合には、頼りがいがあるかも知れません。

 

Zinc.(亜鉛)は、鉱物レメディです。
最初に亜鉛の原物質情報を見てもらいました。亜鉛は、メッキや合金として、建材(トタン)や日常道具(バケツ)に使われています。また、人体の必須元素でもあり、亜鉛が不足すると様々な不調が起きてきます。皆さんからは「地味で疲れたおじいさん」のイメージが出てきました。
このレメディは神経と脳の衰弱した状態に適しています。神経は疲弊していて、組織は修復されるより早く摩滅するため、抑うつと神経衰弱が生じます。発疹や分泌物を出す力が弱くなり、感情・発疹・分泌を抑圧することで不調が起きます。全体に弱っていますが、症状は激しく出ます。
精神面では、罪を犯してしまったという感覚を持ち、自分が逮捕されてしまうかのような、あるいは誰かに追跡されているかのような不安感がたえずみられます。心身両面ともに落ち着きがありません。内面の不安や警戒を表現するかのように、足が落ち着きなく動き続けます。貧乏ゆすりでも有名なレメディです。

 
Carb-v.は、木炭を原料にしたもので、酸欠状態によく活用されてきたレメディです。
授業では、炭の作り方を紹介しました。
木炭は炭素から出来ています。炭素は有機物をはじめ、あらゆるものと関係した元素ですから、レメディとしても色々なレメディとの関連が見られます。
Carb-v.が適した人は、酸欠の人によく見られるように、全体に力がなく、怠惰で鈍く無関心になっています。
精神面は、物事を決断できず、ぐずぐずする傾向が強く見られます。身体面では、新鮮な空気を欲し、手足は冷えています。身体全体の血液循環が悪く、青白い顔をしています。
根本体質とは別に、体液の喪失時や、重病のために生命力が低下している時に、候補になるレメディです。過度の鼓腸症状があることも多く、ウエスト周りのきつさに耐えられないでしょう。