今月の活動

2年生(4期生)講義

7月28日(土)高橋講師

レメディ学習の前に、オルガノン§61-70を精読しました。
この§は「一次作用・二次作用」について述べているところです。ハーネマンは、他の療法と比較しながら、実例をあげて詳しく丁寧に解説しています。
オルガノンでは、この§70までにホメオパシーの基本がすべて記してあります。

生徒さんからは、マクロビでの考え方や夏にナスを食べる意味などを例に出しながらどうなんだろう?など、具体的なことを元に話し合いをしてみました。こういう話し合いを通じて皆さんよく理解出来たのではないでしょうか。

Lil-t Veratレメディ学習は Con. Verat. Lil-t.です。Verat.とLil-t.はユリ科の植物であり、Con.はセリ科の植物です。

たまたま授業見学の方が数名おられましたが、Verat.の学習はかなり面白かったとの感想を頂きました。
予想通り、Con.は鉱物レメディに間違えやすいと感じた方が多かったようです。
理解が難しいと思ったので、典型的なCon.の古いケースをお渡ししました。

オルガノン(要約~抜粋)

§63 
一次作用:ポーテンタイズされたレメディが最初に起こす健康状態の変化。これを引き起こすのはレメディのエネルギーである。
二次作用:レメディのエネルギーとは反対の方向に自分の力を向けようとする生命エネルギーの努力。生命維持のために働く自発的行動。(逆作用)

§64 生命エネルギーはまるで無理やりに外部からの人為的なエネルギーを受け入れ、自分の状態を変化させる(一次作用)。その次に自分をいわば再び奮起させる。その奮起には二通りの状態がある。

A)一次作用と正反対の状態を生み出す場合=逆作用・二次作用
B)     〃     生み出さない場合。レメディによって生まれた変化を消し去ることによって自分の優位性を発揮しようとしている。そして本来の仕事に生命エネルギーは再びとりかかる。(二次作用・治癒作用)

§65 Aについて:一次作用に対する逆作用・二次作用の例。列挙。
健康状態を強く変化させる薬を”大量に”投与すると、生命エネルギーは一次作用と反対の状態(逆作用・二次作用)を常に必ず生み出す。

§66 しかし、”微量な”レメディを投与した時には、逆作用・二次作用を健康な身体に認めることはできず、正常な状態に回復するのに必要なだけの逆作用しか生じない。
(治癒作用)

7月29日(日)野村講師

オルガノンを元にケーステーキングの学習をしました。
理論にとどまらず、具体的な練習をすることで、ケーステイキングの面白さと難しさを体感してもらいました。

3人1組になり、ホメオパス役・クライアント役・観察者役に役割分担して、講義を進めました。特に観察者という役割があることで、全体を見渡す第三者的な目線になってもらいました。
その成果と反省を午後から発表してもらいました。

まずは基本的な個人情報を得ることを基本にして頂き、可能なら深いレベルまでケースを取るように促しました。

皆さん、本当によく出来ていると思いました。

今月課した「夏の課題」の1つは各自でケースを取る経験をすることです。
皆さん、やる気満々の様子でした。

オルガノン(要約~抜粋)

§83 症例を”個別化”したものとして捉えるためには・・・
A)偏見を持たないこと。
B)健全な分別を持つこと。
C)症状像を注意深く観察すること。
D)忠実に記録すること。

§84 セッションでの心構え:
A)感覚器官を総動員して、
B)患者に起こった変化と異常を
C)患者と同じ表現で、
D)全てを、
E)正確に記録する。
F)自分は黙ったままで、患者と家族に話をさせる。
G)話をさえぎってはならない。