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2016年8月授業報告(2年生~中級コース)

人体図

8月20日(土)21日(日)

今月は、「先月のレメディの復習」「オルガノン学習(§124~136)」「今月のレメディ学習(Lac-c.Alum.Anac.)」「ケース学習」を学びました。

 

「ケース学習」

今月は、先月に引き続き、かつて講師が経験した実際のケースをシェアしました。それを教材にして、皆で一緒に、クライアントに治癒をもたらしたたった一つのレメディを考えて行きました。
今月は、特に、偏見を持ち込まないでケースに取り組むことに重点を置きました。
ホメオパス育成において、ケースに取り組む際に昔から伝えられている言葉(心構え)があります。

Keep it Simple & Stupid.(シンプルでおバカであれ!)

ホメオパシーは、本質的にとてもシンプルなものです。複雑にしてしまうのは、ホメオパシーの基本への理解不足と、ホメオパスが、必要以上に自分が身に付けた多くの知識を動員し、頭で作りごとを始めてしまうからです。クライアントの乱れ(癒すべきところ)を観るのではなく、自分自身の物語を作ってしまうのです。

ホメオパシーの創始者ハーネマンは、オルガノン§83で、このように述べています。

『§83 ケースを取る時は、その人を個別化することが大切です。その際、心構えとして次のことに留意しなければなりません。

◎偏見を持たないこと。◎健全な分別を持つこと。◎症状像を注意深く観察すること。◎忠実に記録すること。』

つまり、「ただ、ありのまま観る」ことが求められます。それさえ出来たら、あとは簡単です。その乱れ全体に似たレメディを1つ探せば良いのですから・・。(注:言うまでもありませんが、ありのまま観るとは、蟻ではなくむしろ鳥の視点で観よ(鳥瞰しなさい)とのことです。)

これは、トレーニングを繰り返すことによって、乗り越えることができますが、ホメオパス自身が普段から「ただ、ありのまま観る」ように癖をつけることも大切ではないかと感じています。

実際の授業では、生徒さんたちは、結構、間違えました。「ただ、ありのまま観る」ことの難しさを感じられたでしょう。2年生はまだ、ケース学習は始まったばかりです。まだ2年半あります。時間的には充分でしょう。