今月の活動

2015年9月授業報告(2年生)

Bar-c

9月12日(土)13日(日)
今月の授業は、「先月のレメディの復習」「オルガノン学習」「今月のレメディ学習」「生徒さんの身近な人のケース学習」「古典的ケース学習」でした。
授業の前に、生徒さん全員に、近況報告をしてもらいました。
通信生の生徒さんが、半年ほど前にお母さんの健康相談をされました。(写真はBar-c.=炭酸バリウム)

検討の結果、講師や生徒たち皆で提案したレメディを飲まれたところ、最近、産まれて初めて母子喧嘩をしたとのことでした。これはレメディがマッチしていないのではないか?という疑問をお話されました。

母子喧嘩について、生徒さん自身はとてもショックだったようですが、このことは、オルガノンの210段落を提示して理解して頂きました。

もうしばらく経過観察する必要がありますが、レメディを摂ってから健康に向かう途上では、一時的に自己抑制の蓋が取れて、誰に対しても子供のように悪気なく率直に表現したりすることがあります。

 

「先月のレメディの復習」
Plat. Con.の2つのレメディの復習をしました。
みなさん、Plat.のイメージはとても明確に定着しているようですが、Con.は、少し捉えにくい感じのようでした。欧州などでは、Con.は、硬い腫瘍などの症状に悩む方によく利用されてきました。配偶者を失ってから、次第に心身ともに硬くなってゆくような場合に選ばれて来ました。

それぞれのレメディの主要な症状(Rubrics)を確認しながら、全体像の理解を再確認して行きました。

 

「オルガノン学習」
今月のオルガノン学習は、§83~99です。具体的なケーステーキングの方法が述べられているところです。
いつものように、講師から質問を投げかけながら、理解を深めて行きました。
この単元で、ハーネマンは、できるだけ「偏見なしに」ケースを取ることに力点を置いていますが、偏見に繋がるような質問~Yes,No.で答えるような質問等~はしてはいけませんよとか、ケースノートの取り方~主要な症状は段落を開けておいて後でよく確認するように等~まで細やかにアドバイスしています。

みなさん、こうしたハーネマンの懇切丁寧なアドバイスに感動していました。

この単元は、10月の国際セミナーで、Dr.サルカーが触れることが予想されるので、先取りして学びました。

 

「今月のレメディ学習」
今月は、時間の関係で、Bar-c.だけを学びました。
このレメディは、先月のケース学習で、皆さんにご紹介したレメデです。Bar-c.は主に子供の心身の発達の問題や高齢者の脳疾患後の状態に利用されてきましたが、健康なBar-c.は責任感が強く、きちんとした仕事が出来る場合が多いです。
先月のケースのおさらいにもなったので、このレメディBar-c.のイメージが深まったように思います。
補足説明として、原料の毒重石の映像も見てもらいました。少しシリカ(水晶)に似た結晶を作ります。その症状の全体像は、Calc.やSil.と似た点が多く、実践では、区別が難しいものです。

 

「生徒さんの身近な人のケース学習」
生徒さんが、知人のケースをまとめてきて、講師も含めて同期の皆で考えて行きました。ケースのまとめ自体が、かなりうまくまとまっていて驚きました。全体像がよく見えて来るようなレベルです。
それを元に生徒さん同士が、活発に意見交換をしながら、何が癒されるべきか?に迫って行きました。このクライアントの乱れの中心には「緊張」があることが明らかになりました。それを元にして、あるレメディにまで、ただり着きました。それをご提案したいと思います。

 

「古典的ケース学習」
かなり、シンプルなケースにしたせいか、皆さんにも分かりやすかったと思います。
ほとんどの方が宿題をしてきて、自分なりに特徴的な症状(Rubrics.)を引いていました。
来月10月10日~12日は国際セミナーです。全学年の生徒や卒業生や、学校外からもクラシカルホメオパシーを学ぶ人達が集います。
学ぶこと以上に、その場での交流が大切になると思います。