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2017年4月授業報告(2年生~中級コース)

Stram.画像5

4月15日(土)16日(日)

今月は、「2月に学んだレメディの復習」「古典的ケース学習」「オルガノン学習」「今月のレメディ学習3つ」を学びました。(画像はStram.の実)


「古典的ケース学習」

これは、初級コースで学んだレメディを古典的ケースから学ぶことで、レメディ像を確かなものにしてゆくことを目的にした授業です。基本的なレメディをこうして、色々な角度から繰り返し学ぶことはとても大切です。一つのレメディに適用できる人は、色んなタイプの方がおられるからです。卒業後に実践を始めてみるとこの学習の有効さが分かって来るでしょう。
授業は、グループ学習方式で進めてみました。皆さん、気楽に自分の意見を出せて楽しそうでした。
「今月のレメディ学習3つ」

今月は、Aur.Stram.Hyos.の3つのレメディを学びました。

Aur.は金から調整されるレメディです。
金という素材は特徴的ですから、比較的レメディ像が理解しやすいレメディです。その高級感や華やかな印象とは違い、その症状像は暗く重苦しいものです。欧州でも古くから自殺衝動のある人を救ってきたものとして有名です。
精神的には必要以上に責任を強く感じ過ぎて、死をもって責任を果たそうとしたり、死によって責任の重圧から自由になりたい人に、このレメディが適用されて来ました。身体面では、心臓・肝臓・腎臓・骨など深い部分に問題が起きやすい特徴があります。
基本的なレメディ学習と一緒に、周期律表からの理解もしました。ホメオパシーの鉱物(元素)レメディは、周期律表からの理解をすることで、より本質的な理解ができるようになります。周期律表からの観方考え方には、生徒たちも興味津々な様子でした。
Stram.はチョウセンアサガオ(和名)から調整されるナス科の植物レメディです。
白くて、とても美しい花を咲かせますが、同時に強烈さを感じる植物でもあります。
その実は張り裂けるように叫ぶようにトゲトゲしており、実の中には多くのまっ黒い種が詰まっていて、凄みを感じさせるたたずまいを有しています。
Stram.は、「暴力・恐怖・痙攣(テンカン)」ととても関係の深いレメディです。第二次大戦中、ロンドンにドイツのロケット弾がいくつも飛来して街が破壊された際に、子供たちの多くが恐怖におびえて、このレメディの適用状態になったと伝えられています。欧州では、PTSD的症状の子供に活用されてきました。
身体面では、通常なら痛みを感じるはずの部位に痛みを感じないという奇妙な特徴があります。日本で初めて外科手術をした花岡青洲は、奥さんの乳がん手術の際に、麻酔として使ったと言われています。
Hyos.(ヒヨス)も、Stram.と同じく、ナス科の植物から調整されるレメディです。
生徒さんたちには、映像を使って姿形をじっくり見て頂き、印象を述べてもらうところから始めました。花であるにも関わらず、あまり綺麗な姿をしていないことが特徴的です。この植物は嫉妬のレメディとして有名です。
Stram.同様に暴力と痙攣(テンカン)に関係していますが、強い嫉妬心と疑い深さが際立っています。性的にもとても敏感で、恥知らずと恥ずかしがりの両極端さが見られます。独特のDelusion(被害妄想的)症状も紹介し、最後は、ナス科全体の特徴をまとめて、授業を終えました。