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2017年4月授業報告(3年生~上級コース)

4月8日(土)9日(日)

中級コースまでは、通信生だった岡山在住の生徒さんが、今回から通学コースに参加されることになりました。講師も含めて、全員の自己紹介から始めました。

今月は、「2月のレメディの復習」「オルガノン学習§196~203」「古典的ケース学習」「今月のレメディ学習(主に3つ)」を学びました。

(画像は、Ambr.~抹香鯨)

 

「オルガノン学習§196~203」

この学年は、オルガノン学習の進度がとても早いのです。8期生のメンバーの全員が、オルガノンの考え方に共鳴する点が多いことが、その要因のように感じます。

§196~203で、ハーネマンは「部分症状を抑えたり、取り除いてはいけない。それをしてしまうと貴重な表現(症状)が隠れてしまい、治癒への道筋が閉ざされてしまう。また、同時に、生命力は、自分の身を守ろうとして、当たり障りのない部位に部分症状として病を移転していることがある。それを悪いものとして取り除いたりすると心身全体の健康状態が損なわれてしまう。」と記している単元です。

ある生徒さんは、この単元こそが、自分がホメオパシーに一番共感するところだと言われました。他のメンバーも同じ気持ちの方が多く、生徒さんたちの熱い思いが伝わってきました。

 

「今月のレメディ学習」

今月のレメディ学習は、Arn.(Calen.)Hep.Ambr.の3つを学びました。

 

Arn.(Calen.)は、事故や怪我の際に頻繁に活用されて来た著名なレメディです。

Arn.は、あらゆるトラウマに特に優れたレメディです。精神的トラウマ・身体的トラウマ、それらが最近のものでも過去のものでも効果が期待できます。特に傷口が開いていない打撲的怪我(内出血)に数多く使われてきました。患部はヒリヒリした打撲様の痛みが起きます。精神面では、重症でも自分は大丈夫と言って、他人の接近や接触を恐れるようなタイプに適しています。
Arn.(Calen.)については、すでに初級コースで、ファーストエイドレメディとして触れていますが、今回改めて心身全体のレメディ像を伝えて行くと、初級コースの時の印象とは違った面が色々見えてきたようです。レメディの理解は、繰り返して学ぶことで、次第に深まって行くことが理解できたと思います。
Hep.~ハーネマンは、最初このレメディを当時難治病にしばしば用いられていた水銀の副作用を軽減するために使用しました。自然界にあるものではなくハーネマンが創作したもので、牡蠣殻の内側の白い部分を用い、それを純粋な硫黄華とともに高温で熱して、調整したものです。
古くから、欧州などでは、急性にも慢性にも使われてきた歴史あるレメディです。急性では、特に化膿症状に利用されてきました。精神的にも身体的にも非常に敏感なタイプに適しています。超敏感ゆえに、些細なことで気分を害したり、怒りっぽく、誰かをののしったり、罵倒したりするかも知れません。さらに激しい場合には、人を脅かしたり、殺したい衝動すら起きる場合もあります。このレメディは、幸い各講師とも、過去に何例も提案した経験があり、レメディイメージはシッカリ伝えることができました。
Ambr.は、龍涎香(高級なお香)から調整されたレメディです。その原料は、抹香鯨(マッコウクジラ)の体内から排出されたものです。
授業では、抹香鯨の画像紹介から始めました。
このレメディは、臆病でひどい恥ずかしがり屋の方に適しています。内気で赤面しやすいかも知れません。とても神経質で、特に匂いや音に敏感です。音楽で泣いてしまうこともあります。風変わりな点は、周りに人の気配があると、排尿や排便ができなくなってしまいます。極端な神経質さを持ち合わせているため、周りの影響を受けやすく、仕事や家庭内での些細なことに対してショック(当惑)を受けやすく、ショック(当惑)以来の不調に悩む方に利用されて来ました。