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2017年4月授業報告(1年生~初級コース)

FOCUS

4月22日(土)23日(日)

新入生(10期生)の初めての授業が始まりました。講師としても設立10年目の生徒さんをお迎えして、とても感慨深いものがありました。

オリエンテーションから始めました。学校の基本方針や生徒さんたちに期待することをお伝えした後に、皆さんお一人ずつに自己紹介をして頂きました。引き続き、講師の自己紹介をした後に、早速、初回授業に入りました。
授業に入る前に、今回CHK設立10周年記念に製作した英日対訳のマテリアメディカを全員にプレゼントしました。皆さん、大喜びでした。
今回参加できなかった新潟県の生徒さんにはスカイプを利用して受講して頂きました。来月からは、お2人がスカイプ受講される予定です。スカイプでの受講もまずまず快適なようです。

 
今月は、「ホメオパスの役割について考える」「レメディ学習(レメディとは何か?)」「健康・病気・症状、そして生命力について」を学びました。いずれも『オルガノン』に沿って、授業を進めました。

 

「ホメオパスの役割について考える」

皆さんに、「ホメオパスの役割は何だと思いますか?」という問いから始めました。
お答えは様々でしたが、意識の高さを感じるお答えばかりで、素晴らしいと思いました。それを踏まえて、皆さんとオルガノンの§1~3を読みました。この最初の段落は、必ず毎年読んでいますが、いつも感動してしまいます。

200年前にハーネマンが著した出発点になる考え方や基本姿勢を理解して頂いた上で、次に具体的なケースを通じて「ホメオパスの役割」について一緒に考えて行きました。
特に、オルガノン§3に沿って、個々のケースを考えて行けば、答えは自ずから出て来ます。ホメオパシーはシンプルです。

ケース自体は、難しい内容だったと思いますが、目標地点は、およそ見えて来たのではないかと思いました。一番伝えておきたかったのは、いつも全体を観ること、そして個別化することの2つでした。それが現代人が忘れがちなホメオパシー的観方考え方ですから。

ハーネマンは、『オルガノン』の§1~3で、真の療法家が目指すところを明記しています。この目標に沿って、『オルガノン』全段(§1~292)は構成されています。『オルガノン』にはホメオパシーのすべてが記されています。

 

「健康・病気・症状、そして生命力について」

今年度は、「ホメオパシーとは何か?」から始めました。他の療法(既存の療法=アンチパシー・アロパシー)と比較して行くと理解しやすいからです。

ホメオパシー(同種療法)だけが素晴らしいものではありません。アンチパシー(逆療法)にはアンチパシーの良さがあり、アロパシー(異種療法)もしかりです。実はこの世における問題解決法はこの3つに集約されると言っても良いでしょう。ホメオパシーは健康療法の範囲を超えた問題解決法の一つです。この考え方を身に付けていれば、日常生活や人生の様々なシーンでも活用できます。ホメオパシーの観点から世界を見るとその情景が一変して見えるようになり、目の前の問題に対しての健康的な解決法も見えてきます。

この学習内容は、オルガノン学習を先取りしていますが、その方が腑に落ちると思いました。そして、このホメオパシーへの理解を足場にして、健康と病気の違い、病気と症状の違いと関係、生命力と全体について、オルガノン§4~12まで読み進めながら、理解を深めて行きました。
今月精読した単元が、ホメオパシーの「基本中の基本」です。

今後も繰り返して、読み返したり考えたりするところです。出来るだけ、基本・土台をしっかりしたものにして頂きたいと願っています。

 

「レメディ学習」

レメディとしては、Acon.Bell.(初日)、Arn.Calen.(2日目)の4つのレメディを学びました。初日の授業ではレメディとは何か?について、皆さんの現時点での理解を教えて下さいという問いから始めました。やはり結構深い理解をされている方が多く驚きました。

レメディを本当に理解するための一番良い方法は、自分や身の周りの人に使ってみることです。使ってみて、自分の心身全体に何が起きるのか?を経験することが大切です。経験によって、ホメオパシーへの理解が深まって行きます。それをして頂きたくて、使いやすいレメディから学ぶように学習の順番を構成しました。
4年間かけて、およそ100個のレメディを深く学んで行きます。

 
いよいよ、ホメオパシーの旅が始まりました。