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2017年8月授業報告(3年次~上級コース)

Ant-c.画像1

8月12日(土)13日(日)

今月は「生徒さん近況報告」「先月のレメディの復習」「オルガノン学習§210~220」「今月のレメディ学習(Ant-c.Chel.Zinc.)」「2回目の処方ケーススタディー(後半)」を学びました。(画像は、Ant-c.の原料輝安鉱)

 

「今月のレメディ学習(Ant-c.Chel.Zinc.)」

今月は、2つの鉱物レメディと1つの植物レメディを学びました。

 

Ant-c.は、アイシャドウにも利用されて来た輝安鉱から調整される鉱物レメディです。結晶がとても美しいので、その映像から見てもらいました。

このレメディに適する典型的なタイプとしては肥満気味で過食傾向を持っていて、皮膚と消化器に症状を持ちやすい方です。感傷的な気持ちも持ちやすいのですが、全般には粗野な印象があります。精神面の特徴は、夢見がちで、月の光で感傷的になったりするところです。人生への嫌悪もあり、時に自殺傾向も持ちやすいです。子供では、気難しく、見られたり触られたりすることを嫌います。寒がりですが、太陽の暑さストーブの熱さに耐えられない場合が多いようです。昨年国際セミナーに講師として来られたDr.Saekarの著書『Just You See』には、自分独自の世界に住んで怒っている人に良いと記してあります。

 
Chel.はケシ科クサノオウ(黄色い花)から、調整される植物レメディです。
このレメディも黄色い花の姿を映像で見てもらうところから始めました。
肝臓ととても関係の深いレメディで、身体の右側(肝臓側)に症状が出ます。肝臓、門脈系、腹の右側、右下方の肺の問題に適しています。黄色さと胆汁性の合併症が際立った特徴です。右側のレメディとして著名なライコボディウムLyc.と全体によく似ています。Lyc.の人は、自信がないですから、物事を始める前に色々不安を持ちがちで、とても慎重ですが、Chel.の人は、自信を持って果断に行動・実行して行きます。ただ、行動してしまった後に悔やむ傾向があります。

 
Zinc.は、人体の必須元素でもある亜鉛から調整される鉱物レメディです。亜鉛は、人体の中で、とても重要な役割を果たし、特に精液・DNA・酵素(発育・代謝)と関係しています。最初に、人体における亜鉛の役割を知ってもらうところから始めました。
レメディとしては、神経と脳の衰弱した状態に適しています。特に神経は疲弊しています。組織は修復されるより早く摩滅するため、抑うつと神経衰弱も生じやすくなります。発疹や分泌物を出すことができず、あるいは感情・発疹・分泌の抑圧から発症する場合によく利用されてきました。心身全体は衰弱状態にありますが、その症状は激しく出ます。
周期表的には攻撃と防御というテーマを持ち、なにか罪を犯してしまったというフィーリングがあります。まるで自分が逮捕されてしまうかのような、誰かに追跡されているかのようなひどい不安感がたえずみらたりします。心身両面ともに落ち着きがありません。内面の警戒感を表現するかのように、足が落ち着きなく動き続けます。貧乏ゆすりのレメディとも言われます。