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2017年8月授業報告(2年生~中級コース)

Alum.画像3

今月は「生徒さんの近況報告」「先月のレメディの復習」「オルガノン学習」「今月のレメディ学習(Med.Op.Alum.)」「古典的ケース学習」を学びました。

(画像は、ルビーとサファイア。これらの宝石はAlum.酸化アルミニウムが主要構成材)

 
「今月のレメディ学習~Alum.」

Alum.は酸化アルミニウムから調整される鉱物レメディです。粘土の原料になりますが、実はルビーやサファイアという宝石の主要構成材が酸化アルミニウムと聞いて驚かれる方も多いでしょう。

このレメディは、精神面で、アイデンティティーの混乱している(精神が鈍っているような)方に適しています。特に、高齢で認知症的な症状の方に活用されて来ました。一方で、親が厳しくし過ぎて、自分を見失ってしまっている子供や青少年にも適用例が多いレメディです。特徴的な症状は、尖ったものやナイフや血への恐れ。精神と肉体全般におよぶ乾燥。腸が不活発なための便秘。などです。
粘土は、自分がない材料です。周りの型の合った形になりやすいものです。また、赤の色素が混ざるとルビーになり、青い色素が混ざるとサファイアになる材料であることも興味深いです。自分が希薄で、周りの意のままになる酸化アルミニウムの特徴が、そのままレメディ像になっています。

 

「生徒さんの近況報告」「古典的ケース学習」

「生徒さんの近況報告」は、生徒さん個々が、今考えていることや悩んでいることなどを発言される場ですが、最近はご自身や身近な人のためのミニ健康相談になることが多くなってきました。その際にご自身が自覚したり、家族に起きている気になる症状をレパートリー(症状をヒントにレメディを検索する辞書)を使って、適切と思われる症状(Rubrics)提案するようにしています。
ホメオパシー的症状(Rubrics)は、練習問題でコツコツ学ぶのも良いのですが、生徒さん自身が生活の中で感じている自分や家族の不調や症状をホメオパシー的症状「Rubrics」に翻訳して行くことで、ホメオパシーの実践力を身に付けて行って頂きたいと思います。

また、今月の「古典的ケース学習」も同じ主旨で取り組んでもらいました。
100年以上前の古典的ケースを材料にして、当時のホメオパスがピックアップした特徴的な症状をレパートリーを使って、探して行きました。

ホメオパスが、ケースを取り、適切なレメディを提案する時には・・・

1.クライアントのケースを取る
2.ケース全体の印象をハッキリしたうえで、特徴的な症状に注目する
3.その特徴的な症状をホメオパシー的に翻訳する=レパートリーを使う
4.もう一度、全体を見直し、何が癒されるべきか?を明確にする
5.その病全体への類似性が高いレメディ候補をあげる

・・・およそこのようなプロセスを通して、最終的にはたった一つのレメディに絞り込んで行きます。

専門コースで、一番繰り返してのトレーニングを必要とするのは、3です。
中級コースでは、レパートリーを使いこなす基礎トレーニングに時間を割いています。これが将来ホメオパスとして活動して行くための確かな土台になるからです。