今月の活動

2013年4月授業(2年生)

4月26日(土)荻野千恵美講師

授業前に生徒さんから自主的なレメディ講義をしてもらいました。
(この試みはこの5期生から始まり、今は4期生の授業でも始まっています)

今月担当したKさんがチャレンジしたのは、昨年学んだ「アコナイトAcon.」でした。
日本の古典からの引用、ご自身が以前経験したエネルギー療法の先生の考え方、この植物の花の姿形や特性など~色んな視点からのレメディ解説で、同期の皆さんも講師も、一様に「あっ!」と驚くほど魅了されました。
来月もこの時間が楽しみになって来ました。

今月の講義は、いつものようにオルガノンから始めました。
1年生の最後からの続きの部分§52~55です。

レメディ学習はStram. Hyos. Lac-c.の3つでした。
いずれも暴力と関係があるレメディたちです。
レメディによって、どのように暴力が引き起こされてくるのかが異なります。それが、レメディの中心や質感の違いと関係しています。

オルガノン要約(抜粋)

§52 主な療法は二つだけである。ホメオパシーとアロパシー(ヘテロパシー)
・ホメオパシー:慎重な実験と純粋な経験だけに基づくもの。
・アロパシー、ヘテロパシー:ホメオパシーとは正反対で治癒とは無関係のもの。これらは結合することはもとより、近づくことさえできない。

§53 純粋にホメオパシーだけを用いる療法が正しい。ホメオパシーは最も一貫した、まっすぐで唯一の療法である。ホメオパシーによってのみ、最も確実に、速やかに、持続的な・・・理想的治癒を達成できる。

§54 アロパシーは病に対していろんなことをするが、不適切である。
アロパシーの病名は治療法ごとにばらばらであり、薬の作用は憶測にもとづいている。つまり、クライアントからどんな有害物質をどのように除去したら良いのか?を憶測に基づき、指示を出してきたのである。にもかかわらず、合理的医療の名で栄光を添えられている。

4月27日(日)野村講師

ケース学習を通じて、1年次に学んだ基本原理の復習をしました。

まず最初に、CHK独特のケースの受けとめ方とシングルレメディに至るプロセスについて理解をしてもらいました。これはオルガノン§3と対応しているもので、一番基本的な点です。

まず、ホメオパスがとらえないといけないことは、レメディのことではなく、その人の「何が癒されるべきか?(SRP、アフィニティーなども含めて)」を明らかにすることです。それを充分に受けとめた後で、初めてシングルレメディの検討を始めるように伝えました。

学習の題材として、ある物語を皆さんに観て頂き、その主人公の「癒されるべき点」を考えてもらいました。その上で、マテリアメディカやレパートリー等の道具を使って、シングルレメディにたどり着きました。

後半は、生徒さん同士で「病の全体像」を見つける時間を取りました。

こうしたケースに関する基本的な学習を通じて、1年次に学んできた「基本原理」の復習をしました。

オルガノン要約(抜粋)

§3 療法家は次のことを明確に認識・知覚・洞察していなければならない。
(§71と同内容) これが出来る人=真の治療家(ホメオパス)

A)病気の認識と兆候の読み取り=個々の症例で何が治療されるべきか?について
B)レメディの治癒力に関する知識=個々のレメディの治癒力について知る
C)レメディの選択と適用とその正しい投与法=投与量と反復方法について知る
D)治癒を妨げているものは何か。それらをどうすれば取り除けるのか。