今月の活動

2014年8月授業(2年生)

8月9日(土)

野村講師

この春からは、授業の入り口に質疑応答の時間を設けることにしました。
Ign.とNux-v.の違いについてなど、とても良い質問が出ました。
この2つのレメディは、勉強し始めた頃は、まったく別のものに思いますが、理解が深まって来るにつれて、似ている点が多くて見分けしにくいいことに気付くものです。

今月のオルガノン学習は、マヤズムに関する単元§79~82の精読・解説をしました。
マヤズムとは、200年近く前にハーネマンが気付いた瘴気と呼ばれる「病の種」のようなものです。これは人類なら誰もが生まれつきもっているもので、病(特に慢性病)を引き起こす元になります。病の真の原因は、外にあるのではなく、元々自分の内側にあるということです。
ホメオパシーの専門家の役割は、このマヤズムの苦しみを解決することだと言って良いでしょう。

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2014年8月授業(3年生)

8月2日(土)

前半/荻野講師

先月のケース学習の続きをしました。

みなさん、各自自宅で検討してくるということで始めましたが、ケース自体が難しかったようでしたので、再度、皆で一緒にケースを読み合わせするところから始めました。

何が癒されるべきか?をとらえて行くのは、最初のうちは難しく感じるかも知れませんが、繰り返しているうちに、次第に慣れてくるものです。

再度読み返してみたら、かなりみなさんの理解が進んだようです。

その後、特徴的な症状(Rubric)を選んで、全体像にマッチしたシングルレメディにたどり着きました。

このケースは、2回目のセッション(フォローアップ)では、別のレメディに変わって行くやや難しい応用ケースでした。
その変化してゆくところを見ることでホメオパシーによって健康を取り戻して行く際のダイナミック(動的)な点を感じてもうらうことが出来たのではないかと思います。

人はみなダイナミックな存在であることを知って欲しい。
同時にこの学習を通じて、先月学んだ「2回目の処方」を自分のものにして行って欲しい思いました。

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2014年7月授業(1年生)

7月26日(土)

荻野講師

先月に引き続き、今月も質疑応答から始めました。

質問と言うよりは、積極的な要望がたくさん出て来ました。
学年の垣根を超えるような学びの機会が欲しいなど、学ぶことへの貪欲さが感じられました。
講師としてもこういう気持ちを持った生徒さんがたくさん現れて来たことに大きな刺激を受けました。

その中で、ご自身や身の周りの方の健康上の悩みも質問として出してもらいましたので
ホメオパシー的にどう考えて行くかをレパートリーやマテリアメディカを開きながら、皆で一緒に進めて行きました。実践的で、具体的な授業になったと思います。

こういう内容を続けて行きたいとの要望が7期生のみなさん全体にあるようで、本当に頼もしく思いました。質問という形で、通信生にも参加してもらいながら、この時間を充実させて行きたいと思います。

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2014年7月授業(3年生)

7月19日(土)

今日は生徒さんのレメディ発表から、始まりました。

彼女は、鉱物レメディの代表の1つ「カリウム」に興味を持って、たくさんあるカリウム系のレメディを一覧表にしてまとめたものをシェアしてくれました。

「カリウム系」レメディに共通するものは・・・
コンサバ(保守的)、規則正しい、整然とした、そして地に足が付いている・・・そういう傾向のある方に適します。彼らは、自分に合った分野で職につき、家族を守り、自分の役目を果たして行こうとし、そこに喜びを感じます。
その共通した全体性と一緒に、化合している元素ごと(炭素・燐・硫黄など)に、タイプが別れて行きます。その個々の違いを明記して一覧化しました。

3年生らしい、大きな視点に立ったレメディの観方・理解の仕方だったと思います。

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2014年6月授業(2年生)

7月12日(土)

荻野千恵美講師

今月のオルガノン学習は、§75~78です。
この単元で、ハーネマンは医原病の問題に触れています。200年前も、医原病は多くの人を苦しめていたようです。本題の慢性病に移る前に、疑似慢性病(生活習慣から来る不調~無知によるもの)との違いについて解説しています。

そして、慢性病の「事の重大さ」を簡潔に述べています。
ハーネマンは慢性病について、12年間研究に研究を重ねたうえでこう表現しています。
「心身両面から最高の養生をしても悪化は進行し、死ぬまで人を苦しめる。本当の慢性病は人類を苦しめる最大無限の拷問のようである。」

病をこのように厳しく根深いものとしてとらえた人物が彼以外にいたでしょうか?

でも、彼はこの難題に果敢に向き合い、12年間の研究の成果として、問題の所在とその具体的な解決法まで明示しています。(12年間の成果は代表作『慢性病論』として著しています。)

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2014年6月授業(1年生)

6月28日(土)

前半/荻野講師

入学されて3回目の授業ということで、これまでに感じたこと、疑問に思うことについて一人ずつ話してもらい、何でも自由に質問してもらうところから始めました。

それぞれの方から、興味深い意見や良い質問が出て来ました。そして、その質問に対して、他の生徒さんが答えるなど、お互いが刺激し合える関係になって来たのを感じました。

今回は全体の半分程度の方しかお話して頂けませんでしたが、来月続きをする予定です。

質問を皆で考えて行くことで、皆で作り上げて行く授業をするのが、私達講師の理想形です。それに次第に近づいていることを感じました。

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2014年6月授業(2年生)

6月14日(土)荻野千恵美講師

今月のオルガノン学習は、§70~75です。

オルガノンの大きな枠組みでは、第2段階に入った単元です。
この段階では、病とは何か?病をどうとらえたら良いのか?が記してあります。
その一番最初の項目で、急性病と慢性病を区分して考えることが述べられています。

通常医療も多くの自然療法もこの2つに明確な区分をしていませんが、ハーネマンはハッキリ分けて考えています。
ホメオパシーでは、この2つの見極めがとても重要です。そこがあいまいなままでは、ホメオパスは自分が一体何に対してアプローチしているのかが分からないまま、レメディ選びをしてしまっていることになります。

ぜひ、皆さんもオルガノンを読んでみて下さい。200年ほど前に著されたものとは思えない新しさと奥深さに驚かれることでしょう。

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2014年6月授業(3年生)

6月7日(土)

前半/荻野講師

先月のケース学習の後半から始めました。

先月は、皆でケースを読んで、そのクライアントの何が癒されるべきか?をみなでまとめるところまで進みました。

皆さんには、宿題として、各自でこのケースに最適なレメディを考えて来てもらいました。今月の授業の始めに、各自で考えたレメディとその選んだ理由を述べてもらいました。

皆さん、いずれも自分なりによく考えて来ていて、講師としても良い刺激を受けました。ケースを自力で考え抜くことから、次第に力が付いて行くでしょう。

今後も、こういう機会を増やして行こうと考えています。

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2014年5月授業(1年生)

5月24日(土)野村講師

1年生の2回目の授業です。
今月初参加の方が2名おられたからでしょうか、みなさん、少しだけ緊張気味でした。
今月の授業は、前半に「類似の法則」、後半に「レメディとは?」でした。
例月どおり、ハーネマンが著した「オルガノン」に沿って、進めて行きました。

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2014年5月授業(2年生)

5月17日(土)荻野千恵美講師

今月のオルガノン学習は§67~70でした。
この単元は、アンティパシー(逆療法)とホメオパシー(類似療法)との比較から、アンティパシーの限界を述べています。
アンティパシーは、救急時には大きな力を発揮しますが、これを長く続けてしまうとやがて弊害が起きて来るのです。そのことを丁寧に解説しています。例えば強い鎮痛剤を使い続けると、最初は良くてもやがて作用しなくなってしまいます。

レメディ学習は、Lil-t. Verat. Naja.の3つです。

いずれもとても個性的ですが、それだけにこの世では比較的生きにくいタイプです。
Lil-t.Verat.は、ユリ科の代表レメディで、共通の感覚~押し出される~があります。疎外感と同時に罪悪感もあり、宗教との関係を持ちやすくなります。

Naja.はヘビ科の代表レメディで、「自分は酷い目に遭っている」というヘビ特有の思い込みを強く持っています。二面性が特徴で、家族への義務や責任を感じていますが、同時に自分を酷く扱う人への悪意との間での心の葛藤があります。

生徒さんからは、自分の知り合いに、ユリ科のレメディにピッタリの人がいるとのお話が出ました。よく確認をしたところ、本当にそのレメディにかなり似た方だと分かりました。その人物像がとてもリアルで、みなさんのレメディの理解が進んだと思います。

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