今月の活動

2014年7月授業(3年生)

7月19日(土)

今日は生徒さんのレメディ発表から、始まりました。

彼女は、鉱物レメディの代表の1つ「カリウム」に興味を持って、たくさんあるカリウム系のレメディを一覧表にしてまとめたものをシェアしてくれました。

「カリウム系」レメディに共通するものは・・・
コンサバ(保守的)、規則正しい、整然とした、そして地に足が付いている・・・そういう傾向のある方に適します。彼らは、自分に合った分野で職につき、家族を守り、自分の役目を果たして行こうとし、そこに喜びを感じます。
その共通した全体性と一緒に、化合している元素ごと(炭素・燐・硫黄など)に、タイプが別れて行きます。その個々の違いを明記して一覧化しました。

3年生らしい、大きな視点に立ったレメディの観方・理解の仕方だったと思います。

荻野千恵美講師

今月のオルガノン学習は、§155、156~160です。
レメディのDoses(利用頻度)に関するとても実践的な単元です。

ホメオパシーは、単一種類で必要最小限の頻度で利用するのが、基本原則です。
日常的に多種多量を摂ることに慣れた方には驚きでしょうが、Doses(頻度)については、通常、1回に1種類1粒で充分(体質改善で利用する場合ではおよそ1カ月で数粒以内)です。

これが、世界のホメオパシーの標準です。
日本ではいまだに多く使うほど良いと思い込み、ホメオパシーのレメディを薬物やサプリメントと同じように考えて使いすぎている方が多いです。実に残念です。

色々な質問や意見が出ましたが、皆さん、よく理解出来ていると思いました。。

今月のレメディ学習は、Anh.Fl-ac.Canth.の3つです。

いずれのレメディ学習でも、とても良いエネルギーイメージが出て来て楽しい授業が出来ました。

オルガノン要約(抜粋)

§155 正しいレメディは重い症状を起こさない。なぜならレメディに類似した病のみに働きかけるからである。レメディは病的ではない部位に働きかけることはできない。

§157 投与量が正しければすみやかに病を根絶できる。
いくぶん多すぎれば悪化が起こる。これはレメディの病(プルービング)である。

§158 レメディによる一時的悪化は非常に良い徴候である。なぜならレメディは治癒すべき病よりも少し強くあるべきだから。

§160 レメディを微量にできなかった時代は症状の改善を起こすことができず、完全に治癒することはできなかった。

7月19日(日)

2人の生徒さんが、ある2つのレメディが人間のようになって会話したらどうなるのか?を空想して、ミニストーリーを創作してドラマとして披露しました。
台本の意図通りには演技出来ない点がありましたが、新しい試みとしてとても楽しめました。レメディをよく理解するには良い方法だと思いました。
ぜひこれからも続けて頂きたいですね。

荻野講師

3年生になり、ケース実習を始めていて、何か疑問に感じていることがないか?と投げかけてみました。

すると、2回目のセッションについて悩んでいるとか、その際どう判断したら良いのか分かりにくい。という質問が出ました。

今月の授業は、ちょうど、そのことについて、一緒に考えて行く内容を予定していましたので、すぐに授業に入りました。

ホメオパシーで、一番難しいと言われてきたことは、1回目に提案したレメディを正確に評価(査定)した上で、次にどうするか?について判断することです。

これができることが、プロフェショナルホメオパスとしての基本条件です。

それはトレーニングをして技術的なことを身につけただけでは決してうまくいきません。ホメオパシーは単に自然のものを利用した対症療法ではありません。
クライアントさんをまるごと一人の「私(個人)」としてとらえ、その全体性が理解出来ていないと、適切な判断ができないものです。

今月は、演習を通じて、基本的なトレーニングに力点を置きましたが、次回(来月以降)は、技術を越えたことを伝えて行けたら良いなあと考えています。

今日は結構多くの演習問題をしたせいで、少し疲れ気味でしたが、その割にとても楽しく学べました。

みなさん、理解度が高く、普段からよく勉強しているのが感じられました。