今月の活動

2013年1月授業(1年生)

1月26日(土)荻野千恵美講師

オルガノン学習から始めました。
今月は病の人に似ている(類似した)自然の病が加わったらどのようになるのか?(§43~§46)についてです。
ハーネマンの解説には、空理空論が見当たりません。そのほとんどが、自身の経験に基づくものか、同僚の経験か、確かな記録・文献を基本にして、徹底した人間観察・自然観察から考察しています。この単元にも多くの実例が引用されています。

レメディは、Acon.Apis.Calc-p.の3つを学びました。

Calc-p.は、化合物なので分かりずらさから、皆理解に苦しんでいました。でも周期律の観点からも眺めてみると、次第に理解出来て来ると思います。
(写真は、Apis.の原料になるミツバチの働きバチ)

オルガノン要約抜粋(§43~§46)

§43 二つの類似した病が同じ身体に発症した場合、結果は全く異なる。自然の経過において治癒はどのように起こるのか、人間によってどのように治癒されるべきなのかを示していこう。

§44 二つの非常に類似した病は、互いに寄せ合う。相手の進行を妨げることもできない。同様に、併存することも、二重になって複雑化することもない。

§45 類似した病は、必ずどんな場合も互いに根絶し合う。
要するに、より強い病はより弱い病を駆逐する。
これは強い病が、弱い病が占拠しているのと同じ部位を要求するからだと推測される。

§46 自然の病の中でも天然痘は際立って類似の法則に従って多くの病を取り払い治療する。天然痘、牛痘、麻疹のそれぞれが、類似した病を克服する事例多数。

1月27日(日)野村講師

これまで、1年近く学んできたホメオパシー基本原理の総まとめをしてみました。
生徒さんがどの程度理解が進んでいるのか、試みにひとりずつ発表してもらいました。
まだまだ粗削りでしたが、皆さんからは強い意欲とダイナミックなものを感じました。

1年生(5期生)のメンバーたちは、今春3月に自主的にホメオパシーの入門的なセミナーの開催を企てています。それだけに、個々人の発表時には、緊張感があり少々あがり気味でしたが、強い当事者意識があるので、発表後の講師からの個別のアドバイズに対しては、いつにも増して真剣なまなざしになっていました。

多くの場合、どのような授業でも、受講者は受身的でインプット主体になりがちですが、こういう自発的でアウトプット的な経験をすることで、ホメオパスとして力を付けることもできることに気付かせてもらいました。
こういう発表方式の授業も人材育成には欠かせない方法だろうと考えています。
生徒さんに教えられたように思います。