今月の活動

2010年6月授業(3年生)

6月12日(土)渡辺講師

例月どおり、前半は、病理症候学(皮膚症状)、後半は基本原理のおさらいの講義をした。

皮膚症状は、非常に範囲が広く、また病の状態の最終的な表現なので、ホメオパシー的対処が難しいものである。
その広い皮膚症状の概観を学び、それに合わせて、具体的な皮膚の状態をホメオパシーのレパートリーを使って確認してもらった。
どの状態に対して、どういうRubricsを選ぶべきかを知っておく必要はある。それは理解してもらえたと思う。

後半のホメオパシー原理の講義では、ケントの哲学講義の第35章について学んだ。
この章は、レメディ投与後の判別の区分(12区分)を述べている点であり、
講師陣の実践経験をシェアしながら、区分ごとに解説していった。
ホメオパスには、自分が選んだたった一つのレメディが、どう反応しているのか?
について正確に把握する必要がある。
実践してみないと理解しにくいものだが、その基本は伝えることが出来たと思う。

6月13日(日)荻野千恵美講師

ケーステイキングの基本について、改めて学んだ。
卒業まで、毎月ケースの講義は続ける予定である。

講師の経験したケースをシェアしながら、ケースをどう進めてゆくか? どう観察してゆくか? 
どう話の流れを元にもどしてゆくのか? など具体的に進めてみた。

ケース学習を通じて・・・

ケースの全体像をどう受け止めるのか?
何が癒されるべきか?
どの特徴的症状(Rubrics)を選ぶのか?
候補レメディをいかに絞り込むのか?

・・・などについて、グループ毎に検討した。

最終的に、皆で選んだRubricsから導かれた一つのレメディが、
クライアントさんを健康に導いたことが分かった瞬間、
教室内に「おー」というどよめきと拍手が起こった。

生徒さんたちにも、早くこの感動を自ら味わって頂きたいと願っている。