今月の活動

2014年12月授業(3年生)

2014年1月18日 

授業前に、生徒さんからのレメディ発表がありました。

アムブラAmbr.という高級なお香(龍ぜん香)から調整されたレメディの話から始まりましたが、やがて雅楽の音色と風水(色で表現された京都の方位)との関係にまで話が広がって行きました。

同級生も講師もその興味深く奥行きのある話に魅了されるひとときになりました。

荻野講師

いつものように講義はオルガノンから始めました。

ジェームズ・タイラー・ケントオルガノンの§1について、ケント博士のホメオパシー哲学講義では、どう述べているかについて、荻野個人の経験を材料にお伝えしました。
(ケント哲学講義は、オルガノンの解説書です)

ケント博士は、100年前、当時のアメリカの医学部の大学院でこのオルガノンを解説する講義をしました。
100年前、世界のホメオパシーの最先進国はアメリカでした。

後日、その時の講義録が本になって、クラシカルホメオパシーの基本テキストとして、世界中で読まれるようになりました。

ケント博士は、ホメオパシー中興の祖とも称されています。

そんな彼も、最初はホメオパシーのことをどうしても受け容れることができませんでした。ある日、通常医学では対処のしようがない重篤な状態の幼児にはじめてホメオパシーを使い、そして奇跡的な治癒を目の当りにします。その時の驚きと感動は、講義録にも記されています。

それ以来、ホメオパシーの世界で多くの業績を残しました。

彼は、有名な『ケントレパートリー』を考案し、奥さんと共に完成させます。
誰もが、レメディ候補を選べるようになる検索辞書です。
このレパートリーは現在もなお、ホメオパシーを学ぶ者にとって最も信頼されている辞書だと言われています。

多くの先人たちに支えられて、ホメオパシーは今日まで生き続けて来ました。

レメディ学習は、Cycl. Nat-c. Syph.の3つです。

4期生がこれまで学んでいないもので、卒業後に、よく使うと思われるものを選びました。

4期生とともにレメディ学習をする時は、講師としてもいつもワクワクします。
感性豊かで、レメディのイメージが沸々と湧き出てくるメンバーとともに、レメディの質感を
授業で共有できるのは、この上ない喜びです。

オルガノン要約(抜粋)

§1 治療家の唯一にして最高の使命は、病める人の健康を回復させることである。それを「治療」という。

1月19日(日)中村裕恵特別講師

8月に続き、中村裕恵医師に2回目の解剖生理病理症候学の講義をお願いしました。

今回は個別疾患について学びました。また、特に初心者が関わってはならない症例など、具体的に伝えて頂きました。病がたどる経過について、現代医学的観点からもホメオパシー的観点からも考えて行く立体的な講義内容になりました。

卒業を間近に控え、生徒さんたちからは、かなり具体的な質問も多く出ていました。