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『Nitricum acidum Nit-ac. (硝酸)』

こんにちは。CHK荻野千恵美です。

アラフォーの娘は最近、夏になると「私が子供のころは、こんなに暑かったかな・・」
と言うようになりました。

私たちの環境は、世代ごとにかわって行きます。

今は亡き明治生まれの祖母や昭和一桁生まれの母が、今の私の生活を見たら、あまりに便利な暮らしをしていることに驚くでしょう。

でも、一番驚くのは、子供の健康レベルではないかと思います。
祖母は、神戸の裏六甲の田舎で8人の子供を元気に育て上げました。
近くにはお医者さんなどいなかった環境で、どの子も元気で、よく働く人に育ちました。
そんな祖母は、ご飯の時間になってもお腹がすかない孫の私、すぐに熱を出しては、お医者さんに連れていかれる私を、不思議がっていたようです。

そんな私も、今では「ばあば」と呼ばれる立場になりました。

娘家族の近くに住んでいるので、孫の参観日に行ってみたり、運動会を見に行ったり。
そこで、驚いたのが、支援学級がなんと5クラスもあったことです。
40年以上前になりますが、私が小学校の教員をしていた学校は、今の孫が通っている学校と同じくらいの生徒数ですが、支援学級は1クラスのみでした。2人の先生が5~6人の生徒をみていました。

そういえば、私の子供たちが幼かった頃は、眼鏡をかけ保育園に通うような子はほとんど見かけませんでした。
食物アレルギーも、今ほどではありませんでした。
「発達障害」「療育」という言葉もありませんでした。
今ほど、支援が手厚くなかったたせいもあるのかも知れませんが・・。

なんだか子供の健康レベルは、世代ごとに落ちているように、私には感じられます。

子供の健康レベルが落ちているとしたら、それはなぜでしょうか?
様々なことが複雑に絡まっていて、原因を特定することなどできそうにありません。

世代ごとに、子供が戸外で自由に遊べる空間が、減っていると思います。
食事の影響?、空気の影響、それとも電磁波などの影響?

でも、その大きな影響の1つに乳幼児期の予防接種問題があると私は思っています。

20年ほどホメオパスとして健康相談をしてきたなかで、お母さん達がしばしば漏らす不安感を持った言葉・・・「ひょっとして、あの接種以来の不調があったのかもしれない?」というお話を何人もの人からお聞きしました。

私たち夫婦は、将来を担う子供たちを守りたいという思いから、子供の健康をテーマにして長く活動してこられたCHKの卒業生でもある松本美紀さんと毎年このセミナーを開催しています。今年は来月、9月9日に開催します。

どうか、ふるってご参加ください。

それでは、今月もちょっと珍しいレメディのご紹介をさせて頂きますね。
つい先月、3年生の皆さんと勉強したレメディです。

レメディの原料となる硝酸は、水分を含まないきわめて純粋な状態では、無色透明で腐食性のある強酸です。独特の臭気を持っています。濃硝酸は強い酸性で、金・白金・を除く金属を酸化して溶かす強力な作用があります。また、可燃物と混合すると発火、爆発の危険性もあります。

硝酸の特性は、腐食作用、発熱、潰瘍形成、穿孔。などを引き起こします。
激しい腹痛とともに、吐血、呼吸障害、血圧低下、ショック状態を起こすこともあります。

Nit-ac.の原料となる硝酸は、金属を溶かす力を持っていたり、爆発したり、大変強烈なものです。

そのうちの主要元素は、窒素「N」です。この窒素元素を含むレメディには「窒息」のテーマがあります。

アメリカのホメオパシー医師J.T.Kent博士は、彼のマテリアメディカ“LECTURES ON HOM?OPATHIC MATERIA MEDICA”のNit-ac.のページの最初の部分に、症状の一番の特徴として「長期にわたる苦しみ、痛み、病気によって著しく衰弱した患者である。」と記しています。

Nit-ac.のAffinity(疾患の起きやすい部位)は、粘膜と皮膚の移行部。
とくに、口、喉、肛門などです。
目尻、口角、鼻腔内、肛門などの場所に、亀裂が生じ、皮膚がひび割れます。そしてこれらすべてに、とげが刺さったような、ささくれたような辛い苦しい感覚が生じます。

あと、Kentのマテリアメディカに繰り返し、繰り返し出てくる次の3つの単語が気になりました。

・Offensive  不快なにおい。無礼。攻撃的
・Splinter 棘。木片。破片。ささくれ。裂く。木っ端みじん。
・Excoriating すりむき。擦り傷。ひりひり。皮をはぐ。激しい非難。

授業では、窒息の元素「窒素N」が意味すること。
繰り返しマテリアメディカに出てくる特徴的な3つの症状。
これらから、このレメディの持つエネルギーについて、クラスの皆さんとイメージワークをしてみました。

・いつも気になる。
・地味に辛い。
・イライラ落ち着けない。
・長く続きそう。
・なんで私が?
・不満。
・人とはかかわりたくない。
・虚弱、
・消極的。
・イジイジ、モジモジ。
・戦い疲れ。

元素的なテーマとマテリアメディカに繰り返し出てくる身体症状の単語から、Nit-ac.の精神症状に近いものが導き出されたのには、私もびっくりしました。

また、Nit-ac.には、とても有名な精神症状(妄想~強い思い込み)があります。
―Delusion, lawsuit, being engaged in a:法廷(闘争)に縛られているという妄想。

辛い苦しい訴訟を抱えていて、長く法廷闘争をしていたら、不平不満だらけで、機嫌は悪く落ち着かず、とても利己的になってしまうと思います。そして、ヘトヘトに疲れ切ってしまうでしょう。

一方で、自分の法廷闘争を助けてくれる人や、一緒に戦っている人にはとても同情的でもあります。
同情的で有名なPhos. Caust.とともに強い同情心を持つレメディの1つです。
MIND; SYMPATHETIC, compassionate (同情的・共感的)

でも、Phos. Caust.とは、その背景がずいぶん違います。

Phos.は、自他の壁が薄い人。他者の苦しみを、自分の苦しみのように感じて、影響を受けずにはいられません。
Caust.は、身の周りにいる弱いもの(家族や仲間)をほっておけない人。
Nit-ac.は、しばしば誰かと争いがあり、自分のことで精一杯。他者に同情するゆとりはありませんが、味方になってくれる人だけには優しい人です。

こういうちょっと珍しいレメディですが、意外に身近におられるかも知れません。