今月の活動

2013年12月授業(3年生)

12月7日(土)
授業前に、生徒さんからのレメディ発表がありました。
ガラガラ蛇Crot-h.のレメディをはじめ、これまで学んだ蛇のレメディ全体を振り返っていただきました。
蛇の種類によって、神経に作用しやすい・血液に作用しやすい・・・など分類。とてもよく調べて整理されていて素晴らしいと思いました。
(画像は米軍旗。「私を踏むな(踏めば容赦しない)」)

荻野哲也講師

今日は、ケース学習をしました。卒業間近ですので、総復習をするつもりで、ケースを取ってからレメディを決めるまでの全体を眺めてみました。

今回、取り上げたものはレメディを特定することがやや難しいケースです。
そんな場合でも、基本に忠実に向き合えば、たった一つのレメディ(シングルレメディ)に、無理なく到達できます。確実にシングルレメディを選ぶためには、どこに一番注目したら良いのか?を理解してもらうことを目的に進めました。

セッションをしてクライアントさんからお話を聞き出せても、レメディを探すことばかりに注意が行ったり、自分が知っているレメディに当てはめようとしてしまうと、うまく行きません。

その人をよくみていないから当然です。

ハーネマンは、200年近く前に、オルガノンの冒頭で「療法家は偏見なき観察者であれ」と述べています。
でも、偏見なくその人全体をよくみているホメオパスは、日本では少ないと思います。皆さんには、卒業したら、偏見なき観察者~ホメオパス~になって欲しいと願っています。

最後は、簡単ケースを材料にコンピュータレパートリーの練習をして終えました。
みなさん、随分コンピュータに慣れて来ています。

オルガノン要約(抜粋)

§6 偏見なき観察者が唯一知覚すべきものは、外部に表現された病の徴候・現象・症状の全体(本来の健康状態からいかに逸脱しているか)である。療法家は、生命エネルギーの病的な作用(逸脱部分)全体を「観察」する必要がある。
(外部に表現された症状以外に見るものはない)

12月8日(日)

今日も、授業前に生徒さんからのレメディ発表がありました。
ドラセラDros.という食虫植物のレメディは、燐が多く含まれる土壌に生息しています。そのことから着想して、燐の多い土地に育つ植物には燐(Phos.)のレメディの性質も多く含んでいるのではないか?と疑問を持ったようです。その関係について、コンピュータレパートリーを使って分析を試みた内容でした。とても面白い目のつけどころでした。

野村講師

今日は、周期表の総復習をしました。同時にコンピュータレパートリーの使い方に習熟することにも時間をとりました。
学習の目的は、周期律表に充分に馴染むことと、色んな視点から自分で勉強できるようにすることです。

この期の皆さんの特徴は、全体にケーステイキングが上手であることとパソコンに強いことです。
ですから、あとは実践を通じてレベルを上げて行けるメンバーです。
コンピュータレパートリーを更に上手に使いこなすことが出来たら、卒業してからもドンドン自主学習ができます。今回は、特にその点を伸ばしておきたいと思いました。

周期律については、クライアントさんが鉱物レメディを必要としていると分かった時しか使えません。
最初のうちは、クライアントさんが必要としているレメディが三界(鉱物・植物・動物)のうちどれなのか?を見極めることが難しいのです。そのことを再確認してから授業を始めました。

卒業後に、実践を重ねて行くうちに次第に見極められるようになって行くでしょう。
これが利用できるようになったら、ホメオパシーは、ますます面白くなります。ホメオパシーは、自然界の法則(周期律)とリンクしていることが実感できるからです。

最後に、海外の著名ホメオパス~サンカラン~の実際のケースを材料に、周期律の観点からレメディを考えて行く実習をしてみました。みなさん、楽しんで取り組めたようです。

※ここ10年ほど、コンピュータレパートリーが発展して来たお陰で、ホメオパシーは格段に簡単になり、そして進歩しています。ソフトを利用することで、クライアントさんのベストレメディを選ぶのが、とてもやさしくなってきました。