今月の活動

2010年5月授業(3年生)

5月15日(渡辺講師)

オルガノンに沿った基本原理の復習と病理症候学を学んだ。

前半は基本原理のおさらいである。
オルガノン§155~170には、レメディ処方後ホメオパスは
如何にクライアントの変化に着目し、どう判断してゆく
べきかが記してある。各章毎に読み込みながら、個々の
生徒さんの理解を確かなものにして行った。

後半は、病理症候学で、今回は呼吸器に関してレパートリーも頻繁に使いながら学んだ。
ホメオパシーでは病名診断はしないが、レパートリー(レメディ検索辞書)には、病名からレメディ候補を探すこともあるため、生徒さんたちにとって、非常に有効な授業になったのではないかと思う。

今月のオルガノン
§170
 したがって病的状態の変化が進んでいるなら、どんな場合であっても、現在の症状を新たに調べ、最初の段階でさしあたり適切であるかのように見えた二番目のレメディを考慮せずに、新しい今の状態に出来る限り適したレメディを新たに選び出さねばならない。さほど頻繁に起こることはないが、最初の段階で二番目によいと思われたレメディが、変化した今の病的状態にいまでもなお十分適していると示されるのであれば、そのレメディは、優先的に適用されるべきであり、いっそう信頼を得るものになるだろう。

5月16日(野村講師)

前日に学んだ呼吸器の問題(喘息症状)をもつ子供のケースを学んだ。
実際のセッションの進行に沿うように臨場感のあるケース学習を心がけ、次はどういう質問をしたら良いのか?など、順次生徒さんに意見を求めながら一歩ずつ進めた。

生徒さんには、自然にその人の全体像が浮かび上がってくるようなプロセスを経験していただけたと思う。結果的に10個あまりの症状(Rubrics)も生徒さんから、極自然に提示して頂けたように思った。
こうして選ばれたレメディは、誰もが納得の行くものになり、結果的に講師の処方したそのたった一つのレメディで、その子供は快癒している。